”決戦”への資格は得た。行くぞ!1部!一丸の10.23へ!!! 荒川G 13:30 Kick Off
FCコスタリカ 2(0-0 2-0)0 UFF
【メンバー】馬場 坂本 佐藤みつ 木村父 浅野
豊岡 平山 藍田 レビン 前原 中越 八木 柄沢 タテシ
石川 小野 小菅 稲垣 ノブ ノブ兄 監督
【得点】
後半:小野1 中越1
馬場とDFの連携の乱れをつかれ、放たれたループシュートが馬場の頭を超えていく・・コースはきわどいポストの内か外か?
2005年10月2日場所は北区荒川グラウンド、来る10月23日の対ライトイヤーズ戦に1部復帰を賭けて臨むためにはそこまでは敗戦はおろか引き分けすら許されない誠に厳しい3連戦・・そんな中で、その状況下でここまで2連勝、あとは本日のUFFに勝利を収めれば神のみぞ勝利の行方を知る23日決戦に挑むだけである。
東京は7年ぶりに10月の真夏日を記録した暑く苦しい炎天下、我コスタリカは前半こそ押されるも良く持ちこたえ前半残り2〜3分まで0-0の拮抗したゲーム展開が続いていた。そこで放たれた前述のループシュート、チームの思いが一つになってUFFのシュートを左のポストで跳ね返したとき、コスタリカは7年ぶりに1部に復帰する試合へ出場するチケットを手に入れることが出来たと言っても過言ではなかった。
振り返るにいくつかの誤算から葛藤が続き臨んだ戦いであった。まずは小野の先週からの離脱、当日稲葉のドタキャン、タテシの遅れ・・最近集まりが至極好調のコスタリカにとって先発と交代の采配を考えるのは非常に悩ましいと共にそのプロセスを実は楽しんでもいる。今回のUFF戦を考えるにいくつかの決定を導く要素から本日の先発と交代のローテーションを考えていた。パターンは4通りほどあり、無論小野の離脱は想定の範囲内、但しレビンが首に縄をかけてでも引っ張ってくると言っていた稲葉のドタキャンは当然想定の範囲外であった。最初に先発を考えたベースになるデータは以下のとおりである。ちなみにUFFの試合は直近で2試合見ており、イメージは完全に出来上がっていた。
1.FWの8番と後ろから時々上がってくる36番にちょっと警戒が必要
2.8番は切れやすく冷静さを欠くとプレーが散漫になる。
3.DFのラインは高くもなく低くも無い
4.実質UFFは9/19のライト戦で大敗を喫し、優勝の目はその瞬間に消滅、結果彼らにとって当日は優勝も無い代わりに降格の危機もない、すなわち自由奔放に楽しく攻めてくることが予想される。従ってDFの後ろにスペースがあり小野がいればカモである。
5.36番はそこそこのテクニックを持っているもののなぜかディフェンシブハーフ、あるいはサイドハーフに位置し、あがる頻度の低さからあまり脅威ではない。
6.9番10番はゲームメーカーとして機能していない。
7.過去観戦した2試合とも真夏日の試合であったこともあり、試合終了後ほぼ全員がグラウンド外に倒れこみ、かなり長い時間立ち上がれなかったことよりスタミナの無さが露呈されていた。
8.天気予報より当日の暑さは想定済み
9.全体の攻撃パターンは2列目からのスルーパスで8番が抜け出しチャンスを演出するパターンしか見えてこなかった。
10.チーム全体で脅威は感じられず、あくまで普通のコスタリカが負ける相手ではない
導かれた結論は
1.上記理由より相手は攻めてくる、小野不在でもレビンのパスの受け手として稲葉、中越がいればスルーパスに反応して2〜3点は確実に取れる。
2.8番の個人技は脅威ではなく、CBにみつが入りサイドを坂本+someoneで固めれば失点は考えられない。
3.36のケアとしてディフェンシブハーフに体ごとで良いからとめろ・・の指示ですくなくとも攻撃を遅らせることは可能と判断、また36のミドルには威力なしは確認済み
4.DFの攻め上がりはあまり多くなく神経質になる必要はない
5.セットプレーにも正確さはなく八木か豊岡のどちらかがいれば不安なしと結論する。
悩んだあげくの結論は明確に
1.特にシニア重視、若手重視の考えは持たず、70分を通じての攻守のバランスを重視
2.攻撃陣は基本が若手であるので前後半そん色なく、むしろ攻撃陣をサポートする両サイドハーフの選択に苦慮
3.ユーティリティプレーヤーのタテシと先日右のサイドで生き生きとしたプレーを見せつけた柄沢の使い方に工夫した。特に柄沢はボランチも得意なため最悪なケース、残り15分で0-0もしくは0-1で負けているような場合も想定、八木を上げ3-4-3で柄沢のボランチで勝負かけ、最後はみつも上げてパワープレーの可能性まで考える。しかしながら柄沢にスタミナがないことから後半での投入を結論として導く。
4.負けるはずのない相手、シニアの選手にも思いっきり楽しんでもらうことも前提にあった。前原から提案があったもののUFFの試合をつぶさに見たものとして「絶対に負けない試合」にする自信に満ち溢れていた。(正直ライト戦はこうは行かない・・・)
ところが右のサイドを先発から任せるつもりだったタテシがコンタクトレンズを忘れてキックオフに間に合わないかも・・の連絡、前述のとおり稲葉はドタキャン・・しかし捨てる神あれば拾う神あり、参加に△マークついており、その後アップデートされなかったことから参加はしないと思っていた平山が現れる・・。
自身の考えでは平山がもし来た場合は後半前原に代えてのFW起用であったが背に腹は変えられない。平山に右のサイドを一任する。タテシはオフェンスとディフェンスのバランスを良く取ってくれ、どちらかというとディフェンシブな仕事を期待出来る選手だが平山は同じサイドに張らせても出がFWゆえに前係りになりがちである。平山にはディフェンスの意識を強く持つように伝え、逆サイドの藍田には「後はいるから倒れるまで走り意欲的に戻れ・・」と伝え「意欲的に上がるのでは・・」と失笑を買う(^^
稲葉の穴は前原の長時間起用と痛む足で出場を懇願してきた小野を後半起用することでカバー(本当は使いたくなかったが)豊岡・浅野には8番のケアの再確認と最後は体をぶつけて遅らせることを最終の指示としてイレブンを送り出す。
試合は予想通りUFFが攻めてくるもこれまた予想通り最後の決定力がなく0-0で推移、平山・レビンが良く戻ってくれ豊岡・浅野の奮闘もあり危なげなく時間は進む。平山においては本当に惜しいヘッドを外した後の冒頭のループであった。それが祈りが通じて左のポストを叩いた時、くどいようだが勝利を確信した。
後はスタミナが切れたUFFに対して後半からフレッシュな選手を送り出し、ゲームプランどおり2〜3発放り込んでホイッスルを待つだけであった。が、そうそうプランどおりに試合は進まない、確かに後半は圧倒的に押しているものの肝心な点が入らない入らない。時計とイライラが頂点に達したとき、目の前で懇願する小野を切り札として使わざるを得なかった。本心は23日まで温存しておきたかったのだが・・
しかしさすがに小野はイライラを静めてくれる特効薬に他ならなかった。後半8分で送り出された小野は15分、右でボールを溜めた中越のパスを受けると左に流れながらも左を強振、GKの左を抜き鮮やかな先制ゴール、誠に見事としか言いようの無い一撃であった。
勝利のためにはこれでも十分かと思われたがいかんせん1-0サッカーは何があるか分らない。もう1点・・の願いをニューフェイス中越が叶えてくれる。UFFの8番に坂本がファールを誘ってくれレッドをプレゼントしてくれた直後、レビンがGKとDFの間に通したパスに反応、またしてもGKの左をあざ笑うかのようにゴールの中にパスが転がる・・8番のレッドに引き続き中越が確信をプレゼントしてくれた。
残りは12分久しぶりに参加したノブとその兄貴のテストまで行うことが最後には出来た。Jリーグ降格ライン上にいた大分が新任のシャムスカ監督を迎えた後3勝1分で取りあえず降格圏内を脱出・・シャムスカ監督が記者の「シャムスカマジックですね?」の問いかけに氏曰く「いえ戦っているのは選手です。ですから大分マジックと呼んでください。」さあ23日はコスタリカマジックを存分に披露しようぜ!!
馬場 6.5 飛び出しは頂けないが取りあえず完封
坂本 7.0 サイドの完封+ファールを誘う攻め上がり
佐藤みつ 7.0 危なげなく中央を支配
木村父 6.5 無難に完封
浅野 6.0 文字通り体張るもヘッディングのクリアに課題
豊岡 6.5 防波堤として貢献
平山 6.5 良く戻り、良く上がる
藍田 6.0 攻めを押さえサイド突破許さず
レビン 6.5 靴擦れから後半消える、アシストは見事
前原 6.0 度々のチャンス生かせず高得点は転勤で戻ってからシニアで
中越 7.5 1得点、1アシスト前半は目が覚めず
八木 6.5 ボール散らしはさすがもFKに精度無く
柄沢 6.5 攻守に貢献、後はスタミナを
タテシ 6.0 流石のバランス感覚、チャンスの芽を摘む
石川 6.0 暑い中、走り回り未然に防ぐ
小野 7.5 怪我を押しての先制点に敬服
小菅 6.0 役割をこなす
稲垣 6.5 攻め上がりと完封を評価
ノブ 5.5 ちゃんと早く来い!!
ノブ兄 5.5 兄貴もだ!!
監督 6.5 一応評価されるも小野不在での得点不足(出来ず)解消出来ず
(久保田) |