コスタリカの一番長い日 北G 14:00
Kick Off
FCコスタリカ 2(2-2 0-5)7 ライトイヤーズ
【メンバー】平山 小野 れびん 水野 石川
獅子 重村 木村父 坂本 みつ 馬場 藍田 藤野 八木 タテシ柄澤
中越 稲垣 稲葉 小菅 浅野 守屋 長山 兄貴 監督
【得点】
前半:れびん1 小野1
2時間前集合の令が行き届き、予め遅れる旨のあった2〜3名以外はぴっちりと2時間前に集合し、コスタリカの一番長い日が始まった。14:00のKick offに対して12:30からは予定通りクロス、あるいはCKにあわす練習・・本日の試合に掛ける意気込みを十二分に感じさせるものであった。天候は秋晴れ、前日までの雨が適度にグラウンドに湿り気を残し砂埃に悩まされることも無く絶好のコンデション、決戦を迎える舞台は完璧に整っていた。
先発は馬場・坂本・みつ・木村父・水野・石川・獅子・重村・レビン・小野・平山・・相手の出方を伺い、味方のスタミナを考え決して守りに入らず、かといって攻撃一辺倒にならない、考えるに考えたフォーメーションであった。
試合は14:00丁度に開始される。思いの他攻め込まれなくある意味コスタリカペースで進んで行く、途中混戦から後ろに戻されたパスを小野が強振、ボールはポストを掠める・・。腰が浮くベンチ。この日は日ごろの社会人ベストメンバーに加えてシニア登録の選手も多くサポーターとして参戦、異様な盛り上がりの中試合は進んで行く。
開始後6分ライトイヤーズのロングスローに何故か一瞬集中力が切れる。ここを見逃すほどライトは甘くない、後ろから走りこまれシュート一閃、シュートは残酷にもネットを揺らす。絶対に負けられない戦い、敗戦は勿論引き分けも許されない戦いでの先の失点・・重くのしかかる失点を全く同じ状況でレビンが取り返す。獅子のロングスローのこぼれ球にレビンが頭で押し込む。歓喜の同点ゴール。しかしこの試合での引き分けには意味がなくコスタリカとしてはあくまで勝ち点3を狙わなくては意味がない。ボールがセンターサークルに戻され仕切り直しでのKick Off、ところが次の得点もまたライトに転がり込む、前の失点と同じように今度は右からのロングスローのこぼれにまたまた頭を合わされ一瞬で失点、コスタリカに再度の暗雲が立ち込める。
再度の暗雲を吹き払ったのはワンパターンではあるがまたしてもLOコンビ、レビンの前線へ供給されたパスに小野がタイミング良く反応、見事にGKの脇を抜けまたしても同点ゴールが演出された。その後は守りをベースに試合を進め木村父→藍田、石川→藤野、水野→八木、重村→タテシ・・このまま前半終了、2点の失点・2得点ともに想定外ではあったが同点での後半戦突入は実はゲームプラン通りであった。
後半の途中まで同点で推移、途中から稲葉を投入、Oneボランチの3-4-3にして勝負を掛け勝ち越しに成功したら残り10分で守りに守る。少なくとも後半10分まで正しく予定通りであった。ところが今回の藤野の出来が非常に良く交代に苦慮、しかしながら動きまくって攻守の基点になってくれるのは藤野であるが攻撃の基点になるパスを供給してくれるのは八木に一日の長がある。迷った末に藤野を下げる。結果的に予定通りの超攻撃的シフトへの転換である。八木を残したのは残り数分で同点であった場合、長身の八木を前線に上げ後ろから放り込みを行う場合のターゲットをかねる意味合いもあった。
超攻撃シフトは結果的に馬場・稲垣・みつ・タテシ・八木・獅子・柄澤・稲葉・小野・レビン・中越、これで点が取れなければ諦めもつく・・しかし攻撃にシフトしすぎた破綻は思ったよりも早く訪れた。後半ライトは引き分けで十分の考えからか4バックのラインを下げボランチをダブルにし、小野とレビンを徹底マーク、ボールの出し所を押さえて、奪ったら速攻・・の意識が徹底され中盤で奪われたボールをコスタリカの左で展開、いくつかのパス交換から右に大きくクロスを入れられる。攻めに転じDF不足から右で完全にフリーになったライトの左トップがこれにヘディングで反応、シュートの勢いは無いものの鮮やかなコースをつく、ボールの行方は・・願いはむなしくボールは力なく左のポストを叩くもその後ゴールの中に転がっていく・・
それまでの攻めあぐねていた展開からは正しく致命的な失点であった。この得点はライトを十二分に本気にさせていたことは直後のライトのベンチの大騒ぎから明らかであった。逆に致命傷を負ったコスタリカになおも悪夢が降り注ぐ、コスタリカの左サイドを速攻から再度崩されみつをシュートフェイントで寝かせたライトのFWが左足を一閃!ボールは今度も馬場の差し出した手をあざ笑うようにサイドネットに突き刺さる。あまりに見事なそしてコスタリカには2005年度のリーグの終了を告げる残酷すぎる失点であった。その後わずか10分弱の間に展開上前掛かりになったコスタリカに猫がねずみをもてあそぶようにシュートの雨を降らせる。5、6、7点目の失点、この間終了のホイッスルが鳴り響くまでが実はコスタリカにとって残念であるがもっとも長い屈辱の時間(=コスタリカの一番長い日)であった。
こんな形で楽しいはずの一番長い日が終わることに捲土重来を期さねばならない事は十分承知しながらそれまでやや時間を要しそうであることは試合終了後無言のベンチが十分に物語っていた。しかし立ち上がろう!月並みであるが次は会長戦が待っている。勝ち進んでいけば再びライトと合いまみえることが出来るぞ!
<敗因分析>
1.覆水盆に帰らず・・ではないが30に敗北を記し、結果的にライトに勝たなければいけなくなったことが厳しい現実として突きつけられた。立場が逆でこの試合に引き分けでも可、で望めれば結果は逆になったでありましょう。参考までにライトの監督と最後に会話を交わした。その際のコメントとして「今日の試合は非常に厳しいものだった。前半を終了しディフェンシブに戦い失点を防ぎ、相手は出てくるだろうからカウンターに徹しさせた。結果的にはカウンターが面白いようにきまり理想的な結果が得られた。」試合に「たら・れば」は禁物である。しかし本当に残念であった・・・。
2.残念な前半の失点、これも勿論結果論であるが前半の失点はいずれも崩されたものでなくちょっとした集中力の欠乏から失ったものである。ロングスローからの失点・・うーーーん、残念!
3.フォーメーション采配のミス・前半の想定外の失点を想定外の得点で補いながらも「強気に」出る際のフォーメーションをあまりに結果的に防御を手薄にしてしまった。この時間に得点するゲームプランが機能せず得点できないばかりか手薄なDFラインが崩壊させられ最後には大量失点につながってしまった。まったくの「まずは防御から」の基本を忘れた致命的な采配ミスである。ちなみに前述のフォーメーションが機能しなかったので(今となっては遅すぎるが馬場・稲垣・八木・みつ・柄澤・獅子・藤野・レビン・稲葉・小野・中越すなわち好調の藤野を残し、タテシに変えて柄澤を下げ八木をCB獅子を本来のDHに戻すフォーメーションとして4-4-2でバランスを保つべきであった。)心底悔いが残る采配であった。
4.研究不足・ライトが事前にコスタリカの試合を観戦したか否かは定かでないが、ディフェンシブに徹する采配を見破れなかった。観戦した2試合から16番を警戒しすぎていたが16番(多分エース?)をDHで起用し後ろからビルドアップに努めさせていた。結果として獅子の良さを出し切ることが出来ず、この面でも悔やまれる。また本来の9番はこの日も出場せず水野も中途半端に使うことになってしまった。前回の試合でも確認できたが他のメンバーも背番号を変えるなどそれなりの工夫とポジションチェンジに悩まされることになった。
<採点>
平山 5.0 得点機演出出来ず
小野 6.0 意欲的に走るも後半ボール呼び込めず
れびん 6.0 1得点1アシストも後半消える
水野 5.0 不慣れなポジションに同情もボール落ち着かず
石川 5.0 頑張るもスピード不足を露呈
獅子 5.5 指示ミスは同情も好機の演出は出来ず
重村 5.0 戻りのタイミングが悪く再三危機を招く
木村父 5.0 右サイドを破られピンチを招く
坂本 5.5 無難にこなすも前線へのフィードに難が残る
みつ 5.0 ディフェンスリーダーとして7失点は頂けず
馬場 5.0 ファインセーブなく失点は残念
藍田 5.5 無難に抑える
藤野 6.0 動きまくって攻守に貢献
八木 5.0 ボール扱いにミスが目立つ
タテシ 5.0 持ちうけサイドが再三フリーに
柄澤 5.0 ボール持てず攻めあがれず
中越 5.0 相手の寄りの速さに対抗できず
稲垣 5.0 後半裏を取られまくる
稲葉 5.0 闘志は評価も結果は出せず
小菅 5.0 無難にプレー(出場時間が短いので5.0)
浅野 -- 出場頂けずすいません
守屋 -- 出場頂けずすいません
永山 -- 出場頂けずすいません
兄貴 -- 出場頂けずすいません
監督 4.5 守りを忘れた采配で大敗を招く
サポーター
鳥海/伊藤/武田/関口
浅野かーちゃん/石川かーちゃん/獅子彼女/久保田かかぁ
ご苦労様でした。皆様は7.0です!!
(久保田) |