2009年度社会人part2

part1    

2010/1/11 北区会長杯3回戦(1,2回戦はシード) vsトリコロール
Kick Off 17:00 北総合グランドサッカー場 天候 晴 グランドコンデション 硬め

FCコスタリカ 0(0-1 0-0)1 トリコロール

【メンバー】
佐久間 みつ 守屋 村山 獅子 藤野 れびん 山崎 北村 小野 杉崎 半谷 稲垣 鳥海 浅野 小菅 前原 石川 馬場 監督
【得点】
なし

北区会長杯の第一戦、我チームは1部の成績よりシードされており事実上の3回戦からのスタート、おかげで良く言えばリーグ戦が終了後で休養十分で戦いに臨める、悪く言えば実戦から遠ざかっており練習場を持っていない(定期的に練習する時間・場所を確保していない)チームとしては練習不足で戦いに臨むハンデを否定出来ていないことになる。

ここ何年かリーグでそこそこの成績を収め、またくじ運にも恵まれ(?)1回戦からのスタートが少なくなり、その結果事実上の1回戦敗退が続いているコスタリカとしては練習不足解消のため試合前々日の9日に前原氏の尽力で借りた富士ゼロックス岩槻グラウンドにて練習する機会に恵まれた。思えば昨年はジャスティにPK負け、そのジャスティはPK勝ちを重ねなんと決勝まで進出してしまった・・。ちょっとタイミング(運?)がずれればコスタリカが決勝に進出してもなんらおかしいことではなかったはずであった。直前に練習し今年こそタイトルを!力んで迎えた2010年新春第一戦でもあった。

当日の相手は勝ち上がってきたとは言え2部のトリコロール、3年ほど前に一度対戦し苦戦しているものの(2-1で勝利)決して嫌な相手でなく、相手が大きく変わっていない限り侮れはしないが普通に戦えば勝利は自ずと見えてくるはずであった。ところが・・またしてもところが・・である・・。一度苦戦して勝った相手には次戦では負け、苦戦して負けた相手には次戦で借りを返すコスタリカの法則がまたしても予兆できる出来事が我チームに降りかかることになる。

なんとFW全滅!福島の遅刻△マークは旅行先からの交通事情で織り込み済みも、攻撃の柱として期待していたタクトが発熱、後藤が諸般の事情で廣重が怪我で・・となんと攻撃スタッフ全員不参加・・かつてないとんでもない事態が引き起こってしまった。参加はまだ復帰に時間がかかるリハビリ参加(?)の小野ヒロユキ!ここに北村を絡めての厳しいスタートとなる。スタメンは聖・佐久間・みつ・守屋・村山ボランチに獅子と藤野、トップ下にナツとレビン、FWは前記のとおり、結果的にベンチの若手は稲垣と半谷のみ・・あとはスーパーサブの前原・石川・浅野・鳥海・小菅が控え応援観戦の馬場と応援のみに駆け付けた藍田が見守る中キックオフのホイッスルを聞く。本来であれば村山の攻撃力をフルに活かし、ナツのボランチ、佐久間のオーバーラップと数々の攻撃パターンの実戦使っての構築を考えていたが全て水泡と化してしまった。

不安一杯の攻撃スタッフ、それでも底上げしてきたコスタリカは圧倒的にボールを支配する。ある意味筋書き通りの展開、相手戦力の読みに違いはなくポゼッション自体はハイアベレージを維持する。しかしそれが果敢に相手ゴールを脅かすまでに繋がらない。フィニッシュどころかラストパスの供給にまでも至らない。結果的にはボール支配するものの完全なこう着状態が延々と続く、ピンチも無ければチャンスもない、中盤の攻防と言えば聞こえは良いがDFラインでいたずらにボールを回す状況が続くだけの退屈な時間が過ぎていく、そして前半15分コスタリカから見て左サイドの2列目より逆サイドにアーリークロスが入る右サイドの裏に敵が侵入、ゴール前で体を投げ出しゴールを脅かされる。ここはほんのちょっとだけ飛び込みが遅れ相手のFWの足がボールを舐めたに留まり失点は免れる、が肝を冷やされるシーンであった。思えばここで最終ラインの修正と右サイドを駆け回っていた相手MFをもっとケアすべき指示を出すべきであった。反してコスタリカの攻撃に鋭さは戻らず最前線までにもボールが渡らない展開が続く、そして運命の前半25分、15分と全く同じ状況から今度はやや遅めのボールがそれでもピシャと出る、今度は前回と違いボールが遅い分相手FWにも余裕がある、右足アウトで巧みにボールをコントロール、ぺナの中で究極の1対1の場面を作られたらいくら安定した守備を披露し続ける聖でもそうそう止めることはできない。十分聖を引き付けた後ボールは緩く、しかし確実にマウスの中に転がっていく・・前半25分にして0-1の展開を強いられてしまった。

失点直後やや戻り遅れ気味の守屋から半谷への交代、獅子をCBに入れ半谷をボランチに、安定した中盤から益々ボールの支配は高まる。しかしスコアを動かせぬまま前半終了、このままの展開で十分逆転可能恐ろしいのは失点のみ、熟考の結果からシステムは変えず北村→稲垣の最低限の交代に留める。村山を上げ佐久間をやや上げ気味に、残り10分緊急シフトへの伏線を張る。そして後半、まるで前半のVTRを見るような展開、ビルドアップが出来ず最終ラインで跳ね返される攻撃の連続、個人技での突破もあいならずイライラの頂点で佐久間を思いっきり上げ実質3トップでより攻め立てるも最後まで攻めの形を構築出来ず3年連続で初戦敗退のホイッスルを聞かされることになる。

攻撃の形の構築、これこそ正しく監督の仕事、個々の能力に勝りながら最後までゴールを割ることができなかった事実を噛みしめ北区リーグ所属のコスタリカは予定より早めにオフに突入することとなった。


佐久間 5.0 守備に安定感、右でも左でも
みつ    4.5 残念な失点
守屋    4.5 ややスピード不足
村山    5.0 果敢なオーバーラップもシュートの正確さに欠ける
獅子    5.0 審判とのいざこざは評価できず
藤野    5.0 運動量で安心感もたらす
れびん 4.5 好機演出できず
山崎    4.5 ポジション代え奮闘も実らず
北村    4.5 運動量評価も
小野    4.5 まだまだ勘戻らず
杉崎    5.0 1失点はやむを得ず
半谷    5.0 基点になれずも構築に奮闘
稲垣    4.5 無難、安定した守備
鳥海    4.5 ご苦労様です
浅野    4.5 すいません、静岡から駆けつけて頂ながら期待に応えられず
小菅    4.5 一番声が出ていました
前原    4.5 ベンチワークに終始
石川    5.0 審判に多謝
馬場    4.5 サポートの際に遅れず
監督    4.5 ドタキャン相次ぐも得点パターン構築できず

(久保田)

2009/11/1 北区社会人リーグ1部B 第9戦 vsビブス
Kick Off 12:30 北総合グランドサッカー場 天候 晴 グランドコンデション 硬め

FCコスタリカ 2(1-0 1-1)1 ビブス

【メンバー】
半谷 山崎 福島 杉崎 浅野 坂本 藤野 れびん 獅子 前原 稲垣 みつ タクト 後藤 村山 石川 守屋 佐久間 小野 監督
【得点】
タクト 山崎

 遠く勝利から見放されていた今シーズンも前節で勝ち点3を得て無事残留を決め、リラックスして2009年リーグ戦最終戦に臨めることとなった。相手は昨年惨敗を喫した“ビブス”チームの立ち上がりは元サポティスタの浜村氏がインターネットでメンバーを公募し、久保田から北区リーグへの加盟方法に関しアドバイスを得たうえで発足した、ある意味因縁の相手でもあった。ビブスとは2007年に練習試合を3-0で勝利を収めているものの昨年は前記のように5-2で惨敗、コスタリカHPを立ち上げる前の記憶によれば旧チームで練習試合、リーグ戦で連敗を喫しているはずである。(通算1勝3敗)兎に角メンバーが良く変わり昨年のイメージが生かされないところが曲者であるが本年のメンバー表を確認するにあたり昨年と登録メンバーに大差なく、昨年のチームイメージの踏襲でなんとかなるはずであった。

昨年は惨敗といってもコスタリカが珍しくメンバーが揃わず、結果的にシニアメンバーが3名ほとんどフル出場、他にも中心選手の欠場が大きく今回メンバーが揃えば恐れるに足らないはずであった。出した結論は攻撃重視、徹底的に叩き昨年の恨みを晴らすべき布陣で挑むことにした。

スタートの布陣は新守護神聖/坂本/みつ/守屋/右はまた半谷に託したDFライン、ボランチに藤野と獅子、トップ下に年一の思い出で久保田親子(無論数分で交代予定)トップにナツと福島、絶対に勝ちたい相手ではあるが不幸にして優勝も幸いにも残留もかかっていない本日の一戦、例え短い時間でもシニアにピッチを踏ませてやりたい、いや踏みたい!の気持ちから守屋・久保田父のスタメン参加となった。

試合は予想通り昨年と違い若手の台頭が顕著なコスタリカが試合を支配する。しかしながらトップ下に入った父がシケインになりボールはスムーズにはトップに入らない。これは数分後に交代した石川になっても変わることは無かった。例によって押し込みながらもスッキリの1点が遠く攻撃のより活性化と先取点欲しさから20分で石川→タクト(ナツをトップ下に、タクトをトップに)の交代、最前線にスピードスターを配置する事により便秘気味だった攻撃がより活性化する。この時点で失点の心配はなくひたすら攻撃にでるも、しかし点には結びつかない・・。

このまま前半終了か?の34分、コスタリカに参加して6試合目遂にタクトの右足が唸りを上げた。センターサークルやや相手陣よりからドリブルを始めたタクトがスピードに乗り、強引なドリブルで相手DFを引きずりながらペナルティ付近まで侵入、一度レビンに預けリターンされたボールに右足一閃、ボールは今まで不発のウップンを晴らすように右サイドネットに突き刺さる。シュートコースといい展開といい本年ベストゴールといっていいほど見事な先制ゴールであった。前半終了間際、時間帯もベストであった。

後半は坂本→稲垣への最低限の交代にとどめ開始のホイッスルを聞く。基本的に後半も前半の流れを踏襲、こりゃもう1点叩き込んで前原・小野の早期投入もありかな?と思った瞬間後半7分、右サイドをやや崩されクリアボールが味方(?)に当たりクリアにならなかった不運をつかれ同点に追いつかれる。半谷に慣れない右サイドバックの負担、クリアミスの不運、半谷のいつもより重かった動き、全てが重なった誠に悔やまれる失点であった。同点に追いつかれ最悪の事態も頭に浮かぶがここはあくまで流れの踏襲を信じ強気に再度勝ち点3を目指すこととなる。

日ごろのキレが見られない半谷に代え本日デビューの新星候補村山の投入、ボランチの藤野に代え「左トップ下に貼り付きかき回せ」の指示の元後藤の投入、本日はあくまで勝利にこだわる事となる。無論それまでのポゼッションの高さが采配の裏づけとなったことは言うまでも無い。そしてその強気の采配は10分後に実る事になる。左サイドから獅子のロングスロー、中央でレビンが絡みこぼれたボールがナツの元に、ペナルティエリアに入るか入らないかの位置であったがナツ思い切りこれを豪快なミドルシュートとする。コスタリカの意思を十二分に乗せたボールは相手GKの手を弾いた後左サイドネットを揺らし昨年のリベンジがここで成立した。この勝ち点により、この時点ではまだ不明ではあるが(他のチーム次第)コスタリカに2位の可能性が出てきている。2位の次に狙うものは・・小野の復活も近い。まずは会長杯で小野を戻したシステムのチェックを行い、来年こそ頂点を目指そうじゃないか!!

半谷  5.5 慣れない右サイドで本領発揮できず
山崎  6.5 見事な今期初ゴール
福島  5.5 前線の活性化に貢献も逸機目立つ
杉崎  6.5 相変わらずの好セーブ
浅野  5.5 膝の故障が無ければ出場が・・
坂本  5.5 無難に完封
藤野  6.0 攻撃の目を封じる
れびん 6.0 中盤を支配、見事なアシスト
獅子  6.0 躍動感をチームに与える
前原  5.5 少ない時間に複数回ボールタッチ
稲垣  5.5 今回は無難に守備こなす
みつ  6.0 全体を鼓舞し勝利に貢献
タクト  6.5 見事な先制点と前線での突破
後藤  5.5 持ち味出せず
村山  6.0 右サイドで光るプレー連発
石川  5.5 パスミス目立つもなんとかこなす
守屋  5.5 渋い本領発揮、危なげなく
佐久間 5.5 守備で貢献も次回のシュートは枠の中に
小野  5.5 試運転終了?まだ不安目立つ
監督  6.0 ファインゴールに助けられるも全員出場で最終戦飾る

(久保田)

2009/10/4 北区社会人リーグ1部B 第8戦 vsエルパソ
Kick Off 11:00 北総合グランドサッカー場 天候 晴 グランドコンデション 軟弱

FCコスタリカ 3(2-0 1-0)0 エルパソ

【メンバー】
半谷 山崎 福島 杉崎 北村 浅野 坂本 れびん 水野 みつ タクト 佐久間 後藤 廣重 石川 中野渡 馬場 監督
【得点】
みつ れびん 福島

前半9分:レビンのCKが一度跳ね返されるがボールは再びレビンの元に、レビンすばやくファーに送るこれを佐久間良くヘッドで折り返し、G前のもつれから“みつ”冷静に流し込む
後半20分:後藤が左サイドを突破、相手DFにスライディングで一度阻まれるも幸運にも再度足元に・・これをゴール前に送り待っていたレビンがごっつあんゴール
後半34分:レビンが左からクロスを供給、廣重が反応もシュートまで持っていけず福島に・・福島これを後ろで待ち受ける石川に渡さず強引に反転、ゴール前まで持ち込みネットに突き刺す

2009年度北区サッカーリーグ戦、十分煮詰まり既に残すところ後2試合、ここまで2勝2敗3引き分けの勝ち点9、昨年よりかは良い状態なれど優勝の可能性は無く残留も確定していない厳しい状況にあることに変わりは無かった。しかしながら最悪2部降格決定戦に廻る可能性もあるものの今日を入れ残り2試合で勝ち点6を積み上げる事が出来れば最高で2位も狙える・・すなわち1位以外は現状最下位のチームをのぞき全てのチームが混戦の中にいた。そして本日の相手エルパソはその最下位に沈んでいるチーム。しかし彼らも残り2試合で連勝すれば前記残留決定戦に廻る可能性もあり、決して侮れない状況であった。

コスタリカは伝統的に強い相手には善戦し、弱いとされる相手には苦戦し、ややもすれば取りこぼすことすらある悪い癖がある。今年で創立35周年、いい加減悪癖から完全に脱皮したいところである、そして本日は中心選手である獅子と山口をそれぞれ出場停止で欠いていた。それはもう一つのコスタリカの癖「大事な試合に中心選手がいないと一致団結し勝利を手中に収める」と悪癖と良癖との争いでもあった。しかしながら二人に加えて遼がいなく藤野もいない・・良い癖を出すにはいささか厳しい状況であることに変わりがなかった。

苦しい時には一気に勝負を掛け先取点が勝利への特急切符であるという思いに迷いは無かった。先発は佐久間/みつ/坂本/初めてこのポジションに抜擢した北村を右に配置/ボランチに半谷、久しぶりの先発水野/トップ下は不動のレビン/ナツ、トップにタクトと福島、ちなみに本日はGK二人体制で先発に聖(控えは馬場)、本日ベンチはあまり充実していないもののそれでも中野渡/廣重/新人の後藤らがベンチにいてくれた。

試合は有る意味予想通り、案ずるより生むが易しの例え通り安定したボールポゼッションをキープしたまま推移する。途中一度DFとの連携の悪さからループシュートでゴールを脅かされるも、終了のホイッスルを聞くまで最後に右からの折り返しを相手がふかしてくれての完封劇を撮り終えるまで計2回ほどのピンチで済んだ。昨今の柄澤の不参加から人材難に陥っている右サイドで使える事を証明してくれた北村、突破に可能性を感じさせてくれた新人の後藤(スタミナに難があるものの)の発掘など得るものが多い戦いであった。しかしながらトップで起用しているタクトの決定力の無さ、終盤に見せた最終ラインの不安定さなど課題も多く感じられた日でもあった。課題を徐々に克服しヒロユキが始めて北区1部リーグのステージに帰ってくる2010年こそ我がコスタリカが本当の勝負を掛ける年になるでありましょう。

試合の得点経過は前述の通り、3点差での勝利は勿論1部復帰後初めて、そしてそれは対戦相手のエルパソの数字の上で残っていた残留の可能性を完全に消す事に直結していた。過酷なようであるが明日はわが身でも有る。先に述べたように来年は勝負の年、なにがなんでも最終戦に昨年のリベンジを果たし、会長杯に良いイメージで突入しよう!!

半谷 6.0 運動量と適切な指示
山崎 5.5 キレは今一も攻撃の基点に
福島 6.0 前線で奮闘、最後にゴールも
杉崎 6.0 文字通り体張り無失点に
北村 6.0 慣れない右サイドで良くボールを溜める
浅野 5.5 毎度すんません、最後は出てね!
坂本 5.5 無難に完封劇に貢献
れびん 7.0 パスに精度欠くも全得点に絡む
水野 5.5 やや戻り遅れもプレスで貢献
みつ 7.0 緊張切らさず完封と1得点
タクト 5.5 トラップミスで1点損する
佐久間 6.5 DFラインから不安を払拭、見事な折り返し
後藤 6.0 果敢に左サイドを突破、貴重な1アシスト
廣重 5.5 ボランチの位置から飛び出しチャンスメーク
石川 5.5 点に絡めずも無難にクローズ
中野渡 5.5 久々も不安なく
馬場 5.5 幸いにも活躍せず
監督 6.0 交代にミス無く久しぶりの3点差勝利

(久保田)

2009/9/20 北区社会人リーグ1部B 第7戦 vsリバティ
Kick Off 17:00 北総合グランドサッカー場 天候 晴 グランドコンデション 硬め

FCコスタリカ 1(0-1 1-0)1 リバティ

【メンバー】
半谷 山崎 福島 杉崎 小菅 北村 浅野 坂本 藤野 れびん 獅子 遼 前原 鳥海 山口 水野 稲垣 みつ タクト 佐久間 小野 監督
【得点】
稲垣

 昨年それまで3年間完封負けがなかった我がコスタリカから完封勝ちを奪い、それ以後コスタリカにあわや降格・・の恐怖のプロローグを味あわせた憎きリバティ、まぁ過去7回のリーグ優勝を誇っている強豪相手であってはいた仕方ないところではありましたが・・。

 昨年のリバティは堅牢な守備をベースにあくまでカウンター攻撃に拘り、先取点を守りきっての理想は0-1、虎の子を守りつつ、うまくはめ切れば0-2で確実に勝ち点3をゲットしていく極めて大人のチームであった。昨年のコスタリカは正しく思惑にはまり、攻撃はするものの決定機を北区ベスト11に選出されたDF(2名)とサガン鳥栖に在籍していたGKの攻守に阻まれ0-2での結果的に惨敗を喫した。

 昨年のリバティは完封勝利が7試合、そのうち実に5試合を0-1で凌ぎ切っており、今年かなり調子を落としているとはいえ勝利を収めるのは至難の業に思えた。しかしながら昨年とはかなり違い現状はコスタリカ同様勝ち点が延びておらず、2試合を残してまだ1部残留を決めきっていなかった。名門リバティも勿論早く残留を決めたいであろう、昨年と違うチームを見せるはず・・。

 その思いは17時のキックオフ直後から証明された。昨年は前述のように基本的にカウンター主体、それもコスタリカの左サイドを攻撃の基点にしていた。今年は左サイドに身体能力に長けるスグルをアサイン、そうそう破られない自信をもっての配置であった。ちなみにスタメンはGKに聖、DFはスグル、みつ、獅子、坂本、ボランチに好調半谷、藤野トップ下にレビンとナツ、トップに福島とタクト、先の理由より今回は攻めに出てくるであろうとの予測からこちらも真っ向から受けるつもりで臨んだ。リバティにとって慣れない攻撃、しかしながらスグルサイドのみならず坂本サイドからも度々攻撃を仕掛けられ、前半立ち上がりの攻防は極めてスリリングなものとなった。

 お互いガード下げての撃ち合いであれば黄金のトップ下を誇るコスタリカに1日の長あり、かつ坂本がポジションを高く保ち再三相手ぺナ付近まで侵入、正確なクロスで相手DF陣をパニックに陥れた。記録されているだけでも
11分、G前混戦からレビン左足一閃もボールはポスト右へわずかに外れる
13分、DFの後ろに出たボールに対して福島諦めずに俊足を飛ばしGKの鼻先でマイボールに、そのままGK頭越しにループを放つもボールはゴールエリア内でワンバウンド、クロスバーを舐め外にこぼれる
16分、坂本の攻め上がりからナイスクロス、レビンが絡み流れてきたボールを福島押し込もうとするもボールは勢い無くGKに胸にすっぽり
が、立て続けのチャンスを活かさないと勝利の女神は相手に微笑む・・いやな思いは徐々に的中してきた。
24分、ぺナ内から強烈なシュートを放たれるもボールは杉崎の胸にすっぽりと
33分、レビンペナルティエリア内で相手と交錯、シュート阻止の体当たりにも見られPKを与える。相手のシュートは正確にゴールマウスに

 ゲームプランでは前半にレビン・ナツのコンビに福島・タクトが絡んで1-0で折り返し、後半北村・ノブを投入し相手DFの裏を取り終わってみれば2-0で昨年の借りを返す予定であった。それがまたしても前半でプランが狂う0-1での折り返し、しかし本年は相手の今までの戦績と前半の出来から後半逆転できる自信を十分感じてのハーフタイムとなった。

 その自信は後半7分早くも現実となってコスタリカに救いの手を差し伸べてくれた。本日久しぶりの参加の稲垣が相手ぺナからこぼれてきたボールを迷う事無くダイレクトに叩く、ボールはGKの手を弾き、ポストの内側をも舐めたあとマウス内に転がる。歓喜の同点ゴール、ムードは完全にコスタリカ、その後も両サイドを存分に使いコスタリカの猛攻は続く、14分獅子のクロスこぼれを北村ダイレクトに狙うも強烈なシュートはGK正面、このまま行けば逆転での勝ち点3もかなり現実的な目標に思えてきた。しかし・・しかし・・前半得た教訓を再度コスタリカが味わう事になろうとは・・。

 本日はそれほど暑い日でなかったに関わらず後半残り15分ほどからコスタリカの足がばったりと止まってきた。再三コスタリカの右(稲垣サイド)が突破され、久々の参加からか稲垣が振り切られるシーンが目立ち始めた。そこに来て守備にも廻っていたレビンの足が吊る、ナツも戻りきれない、後半ノブと北村を投入しより攻撃色を明確に出したゆえ、そのツケをワンボランチで払わされていた半谷の運動量にも陰りがクッキリと浮かび上がる。稲垣のパスミス、クリアミスも益々相手を勢いづかせる。また勝ち点を失うか・・そんな苦境を本日当たりまくっていた新星“聖”が救う。再三のピンチを未然に防ぎ、神が降臨したようなプレーが終了のホイッスルと共にコスタリカに勝ち点1を与えてくれた。さぁ次戦で確実に残留を決めようぜ!!

半谷  5.5 攻守の切り替えのポイントに
山崎  5.0 やや復調気味
福島  5.0 動きで貢献も再三の好機を逸機
杉崎  6.5 突出した出来、度々のピンチを防ぎきる
小菅  5.0 バックアッパーに多謝
北村  5.0 ボールを良く追うもチャンスに結び付けられず
浅野  5.0 すいません、お見舞いは勝ち点1で・・
坂本  5.5 再三の攻め上がり、好クロス連発
藤野  5.5 走り回りピンチを防ぐ
れびん 5.0 走りまくるも日ごろのキレは今一?
獅子  5.5 全体を鼓舞し緊張切らさず
遼    5.0 速く復調してくれ!
前原  5.0 借金の取立てに追われる
鳥海  5.0 前審判に多謝です。
山口  5.0 復調への道遠く?
水野  5.0 次は是非出場を・・。
稲垣  5.0 グッドな得点も軽率な守備で帳消し
みつ  5.0 終盤、やや緊張に緩みか?
タクト  5.0 突破できず、悔やまれる一戦
佐久間 5.5 左サイドを危なげなく
小野  5.0 次回は出れるかな?
監督  5.0 リバティのフレキシブルな戦いの変化に付いていけず

(久保田)

2009/9/6 北区社会人リーグ1部B 第6戦 vsセルサス
荒川G 12:30 kickoff

FCコスタリカ 2(1-1 1-1)2 セルサス

【メンバー】
坂本、藤野、みつ、北村、肉倉、なつ、広重、半谷、れびん、福島、遼、佐久間、タクト、杉崎、山口、小菅、水野、石川、小野、浅野
【得点】
坂本 福島

プールとたいまつとBBQばかりが目立った合宿ではあったが、実はサッカーもきっちりやった。その中でカラダに染み込ませたのは、守備は前線からのチェイスで早めにサイドに追い込むこと、攻撃は中盤をサイドで作りプレッシャーが少ない状態でチャンスメイクすること、という2つの戦術。当然ながら、この日はその練習成果を発揮すべく試合、相手は元Jリーガーも在籍する昨年度会長杯優勝チーム、セルサス。もちろん不足はない。

先発はGK杉崎 DF坂本、みつ、遼、半谷 MF肉倉、藤野、山崎、れびん、広重 FW福島の4−2−3−1、マスターズの坂本は20分で佐久間に、またサイドで運動量が必要な山崎、広重は前半での交替を示唆し、キックオフを迎える。が、フィールドに散った相手人数は何と9人しかいなく、概ね4−2−1−1のようなカタチ。そこにつけこみ、肉倉を1枚上げようかとも思ったが、相手が11人揃った時にバランスが崩れるのが怖く、特にベンチから指示は与えずスタート。

が、フィールドプレーヤーは相手人数が少ないことを対面がいないことから感じる。肉倉がトップ下に、れびんがFW付近にと侵入し、開始早々コスタリカが攻勢を強める。そして4分、左サイドを駆け上がった山崎のセンタリングに対し、福島がニアに寄せる、相手DFもそれにつられ左サイドに行く。そしてガラ空きとなったセンターにセンタリングのボールが入る。なんとそこにいたのは坂本。落ち着いてGKとの1対1をふりきり、ゴールゲット、早々にリードする。

が、相手もさすがに会長杯優勝チーム。守備に大きな崩れはなく9人で守る。そして時間が経過し11人となった段階で守備オンリーから脱却し、攻撃を強めてくるようになる。20分で坂本―佐久間を交替させた後も、相手左サイドの攻勢は続き、半谷が対応に苦慮、結局この勢いを止められず31分にコスタリカ左サイドを割られ失点を許してしまい、前半を1−1で折り返すこととなる。

後半、前述の佐久間に加え、キレがいまいちだった山崎に替わりタクト、対応が遅れていた藤野に替わり北村を投入。右サイドが守勢だったため、北村を右サイドバックにし、半谷をボランチに変更する。この布陣が当たる。北村がサイドを割らせず、また半谷は中央の相手配給を阻止。後半立ち上がりもコスタリカペースとなる。そして3分、相手バックパスをかっさらった福島がゲット!再び2−1とリードする。

10分、高めサイドに張ってゴールを狙う指示を山口に出し、好調だったためここまで引っ張った広重と交替。山口は期待通りにサイドを突破しチャンスを作る。が、ここで山口が前掛りになり過ぎたからか、肉倉からの指示で半谷と北村をポジションチェンジした。ベンチがそれに気が付いたのは15分過ぎだったが、果たしてこのチェンジは成功だったのか?後半の入りが良かっただけにベンチとしては勝手なことをするな、という気持ちもあったが、それ以上にフィールドに動揺を与えることを危惧し、そのままのポジションでやらせることを決断する。

ゲームは一進一退で進む。が、じょじょにコスタリカDF陣のアシが止まり始める。25分、相手の攻勢に対し、一歩が出ないDF陣に声をかけるが通らず。それが2分後後悔となり、失点。ゲームはまた振り出しに戻ってしまう。出来れば1点リードのまま、半谷を水野に交替し、水野にボール出所をチェックさせようと思っていたが、この失点、さらにほぼ同時間の遼のリタイアで形成は変わる。結局、遼―水野を交替し、肉倉をセンターバックに下げる。この時間帯、ペースは完全に相手のものであり、なんとか同点で凌ぐことを考え始める。

が、この日のコスタリカの集中力は見事。劣勢の中でも引かずチャンスを作る。福島がロスタイムゴールと思わせる場面もあったが、最後の最後にれびんがアシをつって万事休す。(れびんー石川交替)2−2の引分けで熱戦に終止符をうった。

坂本  6.0 見事な先制ゴール、もう少し引っ張りたかった。
藤野  5.0 いつもの読み冴えず、相手にペースとられる。
みつ  5.0 ライン統率に不備、あのヘッドは決めたかった。
北村  5.5 相手サイド攻撃をシャットアウト。
肉倉  6.0 フィールドのリーダーだが、システムバランスやや悪し。
なつ  5.0 キレなく、目立たず。次回に期待。
広重  5.5 サイドで再三のチャンス。シュートが枠にいけば。
半谷  5.5 サイドで突破許す。ボランチでは活躍。
れびん 5.5 もう少し落ち着いて展開したかった。
福島  5.5 ゴールはさすが。後半ロスタイムシュートが残念。
遼    5.0 みつとのバランス悪し。一層の意思疎通を。
佐久間 5.5 安定した守備、運動量も豊富。
タクト  5.5 左サイドでチャンス作る。
杉崎  5.5 チームに慣れ、コーチングも出来た。
山口  5.0 遅刻で△0.5。
小菅  5.5 昨日フル出場したから、今日はいいよね。
水野  5.5 急な出場でも、ゲームに入れた。
石川  5.5 急遽出場ですみません。
小野  5.5 出場できず不満だろうが、今は我慢。
浅野  5.5 フィールドと一体感出せず。

(浅野)

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