2010年度社会人part1

part2  part3

2010/7/4 北区社会人リーグ1部B 第5戦 vs一ノ瀬
北区リーグ1部Bブロック 第5戦 対一ノ瀬 2010年7月4日(日)Kick Off 15:00
北グラウンド 天候 晴れ グランドコンデション 乾燥

FCコスタリカ 2(0-1 2-1)2 一ノ瀬

【得点】
0-1 (前半30分)
0-2 (後半16分)
1-2 (後半20分)藤野
2-2 (後半25分)村山

サッカーの世界で古くから言われている言葉、「2点のリードが一番怖い・・」その言葉を踏襲し、子石川率いる「一ノ瀬」に逆転負けの恐怖を垣間見させるには十分の試合であった。しかしながら垣間見させるに留まり、残念ながらその悔しさを彼らの脳裏に焼き付けるまでには至らなかった。そんな思いで振り返る試合であった。

前日の大雨が嘘のようにあがり、水はけの良い北運動公園は2試合ごとにスプリンクラーで散水しなければいけないほど乾ききっており、2試合目が終わるころには赤土が舞い上がるまでになっていた。相手は前述の子石川・一ノ瀬軍、過去の対戦成績は2戦2敗、1敗は今のチームではなく参考にならないが一昨年の対戦ではセットプレーからの失点を皮切りに4失点、後半猛反撃を掛けたものの3点をスコアするに留まり、結局3-4で悔しさを味合された相手であった。その際の印象では中央に君臨する子石川は確かに確実かつ積極的な守備でゲームのインフラを構成するがサイドが弱く、事実ここから崩して3点に繋がっていった。従って今回もシステムは4-2-3-1を採用、好調な村山を左トップ下に、右に後藤もしくは小野を配置し真中に御存じ好調のレビンを置く、但し問題は確実にポストをこなせる福島が今回は不在、存在感があるだけに不参加は極めて残念であった。

タイプは異なるが復調(?)小野にこのポジションを託す、但し相手が子石川であることから日頃の功労に感謝の意をこめ先発は石川に任せる(10-15分で交代予定)ボランチに山崎・運動量を期待して北村、DFラインは佐久間・獅子・遼・半谷、守護神は勿論聖に委ねる。以前は優勝を争うほど強かった一ノ瀬であったが昨今は新加入のメンバーが枯渇し、かつ退団する選手も目立ちすっかり弱体化、今期はなんとここまで4戦4敗・・予てからの悔しさをぶっつけ2部に叩き落としてやる!の気概をもったコスタリカは福島不在とはいえ、その戦力をもってすれば当然のように勝ち点3をゲット(やつらを2部に叩き落とす!!)出来る予定であった。また昨年、一昨年と6-9月に勝利を挙げていない事実から、後半のスタミナ切れを配慮、ベンチにタクトと藤野をおく盤石な体制で試合に挑むことが出来た。彼らは疲労するであろうボランチとして後半まとめて投入予定、試合の展開はあまりに予想通り、一ノ瀬の弱体化は思惑通りで圧倒的にボールポッゼッションを高く維持、得点に関してはこれまた嫌な予想通り、相変わらず勝味遅く点取れない病が続く・・。

攻めあぐむ展開は嫌な予感が当たるもの、圧倒的に押すもののゴールに無縁な展開から例によってのカウンターを食らう。ここにDF陣の連携ミスが加わり、最後は力なく放たれたボールは転々とマウス内に文字通り転がる・・。前半は0-0かぁ・・仕方ないなぁ~と思った直後の不運な出来事であった。(前半30分)それでもたかが1失点、今日の一ノ瀬の出来からは1点返せば楽に逆転出来るものと思われた。

後半は予定通りボランチにタクト/藤野を投入、遼に代えみつ、DF陣のスタミナ切れ対策であったがもう一人坂本は不測の事態に備えて暫くはベンチに置くことにした。後半も基本的に前半の流れを踏襲、そしてゴールを奪えないのも見事に踏襲、イライラがいつ終わることもなく淡々と続く、まぁまだ時間はたっぷりあるし失点さえしなければ最後になんとかしてくれるだろう・・その思いはまたしても見事なカウンターに砕かれる。夏がフリーになりGKとの1対1を外した直後の後半16分最後はみつと1対1になった相手はみつを抜き切らないままミドルを放つ、奇麗なラインを描いたボールはやや前目にポジションを取っていた聖の手をかすめまたしてもコスタリカの失望となる・・。

やつらに今期初勝利をプレゼントか?最悪の予感を直後にレビンと後半投入され生き生きとしている藤野が救う。ぺナ外5m中央でボールを持ったレビンが左から走り込んできた藤野にエンジェルパス、藤野迷うことなく右足を振りぬく、同点/逆転へのプロローグになるであろうボールは文字通り相手ゴールに突き刺さる!!これでコスタリカは勢いづかなければ嘘である。

藤野がオーダーした前菜に引き続き、もっと旨いメインディッシュを食らわんものと小野がレビンが佐久間が(後藤に代え坂本投入、小野をサイドに佐久間をワントップに再配置)襲いかかる・・そして勢いは完全にコスタリカのもの、前菜から5分後、村山-レビン-村山の高速ワンツーが一ノ瀬ディフェンダーを切り割く、特にダイレクトボレーでのワンツーであったためそのスピードに相手はなす術もなく村山が最後もダイレクトボレーでたたき込むシーンをただ見送るしかなかった。誠に見事な同点メインディッシュ、さぁ最後ここまで来たらデザートも食いたい!襲いかかるコスタリカ、オフェンス陣、必死に守る一ノ瀬DF陣、結局デザートにありつくために残された時間は10分“も”あったが最後までありつくことが出来ず一ノ瀬に今期初の勝ち点1を与えてしまった。
次戦は強豪CSL、しかしレビンは最後(?)の卒業旅行、そしてナツは湘南の試合で出勤日・・今日の最後の集中力でなんとしても勝ち点3をもぎ取ったる!!

半谷   5.0 堅実な守備
杉崎   5.0 DFラインを落ち着かせるが2点目の失点は防げなかったか?
坂本   5.0 クロスの精度にやや難が
れびん 6.0 鮮やかに2点を演出
タクト   5.5 的確な攻め上がり確実なボール配給
後藤   5.0 突破で光らず
佐久間 5.0 ワントップもポストプレーできず
北村   5.0 再三のボール奪取、供給に難残す
遼    5.0 惜しい連携ミスでの失点
石川   5.0 息子に競り負けるもヒールパスでチャンス演出
鳥海   5.0 すいません、またまた今回も出られる余裕を作れずに(再三で申し訳なく)
山崎   6.0 GKと1対1外すもボランチで、サイドで意欲あるプレーを披露
小野   5.0 スピード感戻りつつあるもゴール感戻るにはまだ時間が・・
村山   6.0 光る突破、価値ある同点ゴール
獅子   5.0 意欲が空回り?守備では貢献
藤野   6.0 チーム鼓舞する追撃弾、確実なピンチ回避の運動量
みつ   5.0 2失点目が残念・・
小菅   5.0 毎度御苦労さまです。次回は是非出場を・・
監督   5.0 展開読み切るも、得点機構築出来ず

(久保田)

2010/5/23 北区社会人リーグ1部B 第4戦 vsリベンジヤング
北区リーグ1部Bブロック 第4戦 対リベンジヤング 2010年5月23日(日)Kick Off 13:30
赤羽サッカー場 天候 雨 グランドコンデション 水含み人工芝

FCコスタリカ 2(1-1 1-0)1 リベンジヤング

【得点】
後藤、佐久間

1-0 (前半18分)村山→ポスト→後藤
1-1 (前半21分)G前ミドル
2-1 (後半27分)レビン→佐久間

リベンジ・・本日の相手のチーム名ではない!我々の心境そのものであった。リベンジ・・と言っても昨年敗北を喫したわけではないが前半レビンが素晴らしいゴールを決めたものの、そのまま試合を決めることができず、所謂いやな展開に持ち込まれ後半はずるずる時間が過ぎ、後半の後半には完全に足が止まったコスタリカをリベンジは面白いように攻め立て、ついには同点あげく終盤には何度もうっちゃり負けを覚悟せざるを得なかった相手である。

最終的には馬場の神掛かったセービングに本当に何度も救われ、なんとか勝ち点1をゲットした(出来た)苦しい試合であった。内容で圧倒もスタミナで完敗、本年はそのスタミナ面でもリベンジを果たすつもりであった。また本日は赤羽スポーツの森サッカー場での社会人チームデビュー戦、今日の結果は末代まで残ることを併せて考えるに絶対に負けられない一戦でもあった。今期の現在までの経過も内容が良いものの得点不足が顕在化しており負けが先行の1勝2敗、恒例残留争いに加わらないことを考えれば絶対の二乗の争いでもあった。

前回の反省を踏まえ基本的に中盤の底以下に交代メンバーを集中投入、先取点を取れるであろう思惑から先手必勝、最後はDFを充実させ先行逃げ切りのゲームプランであった。ところが・・ところがどうも最近は思惑がめちゃめちゃに崩される。まず試合4日前にみつの御尊父が他界、無論当日欠席は不可抗力の公傷扱い、続いて獅子が前日の他の試合で足を痛め当日不参加、加えてヒロユキが同じく他の試合に出て肉離れを再発させまたまたドタキャン・・いずれも不可抗力とはいえコスタリカを預かる身としては納得が行かないのも事実である。

攻撃力もさることながら前記のようなゲームプランを描いていた現実からCB二人を相次いで欠くことになった事にはゲームプランそのものを大きく変更せざるを得なくなった。しかしここにきてCB人材不足・・次世代CB候補の筆頭で現在見習い中の藤野の当日不参加・・遼はスタミナ不足、暫く悩んだもののプランの変更に自分自身を納得させることが出来ず結局最終的には当初のプランを踏襲し、遼の頑張りに期待するしか選択の道は残されていなかった。

半谷/坂本/傑/山口の4バック、ボランチに北村とタクト、トップ下に村山/好調持続中のレビン/右は後藤に託す。ワントップは福島、今日も守護神は聖でのスタートとなった。

試合は前回と同じに流れていく、すなわち思惑通りの展開、レビン/村山を中心にサイドから面白いように仕掛ける、最終ラインで度々跳ね返されるもののその攻撃力は圧倒的であり先取点も時間の問題と思われた。しかし、不安通りガチガチの先発であるみつ、もしくは獅子が不在のことから連携不足が顕著になり、特に最終ラインとボランチの呼吸が全く合わず何度かボールをかっさらわれゴールを脅かされる展開も見受けられた。時間の経過とともにその心配も払拭され徐々に攻守のそして守備陣の息も合うようになってきた。

ところが今度は恒例となった得点力不足の露呈ショー開演である、キックオフ当初から攻撃陣は攻め立てるも猛攻が実を結ぶまでに実に18分も要することになる。ゴール前の混戦から再三好プレーを見せていた村山にボールが渡る。村山GKが前目にポジションを取っていることを察知し巧みにループを放つ、強い意思をもったボールは思いを乗せてGKの頭上を越していく、新スタジアム第一号ゴールは村山か?しかしその思いはクロスバーに阻まれる。ボールは阻まれた後入射角・反射角の法則に奇麗に従い逆サイドにポトリと落ちる。そしてそこにはザ・ファースティストゴーラーに名乗りを上げるべく後藤がいた!!浮いているボールを十分に見極め最後まで我慢して右足を強振、ボールが逆サイドのネットに一閃、吸い込まれるように先取点が記録された。

新スタジアムでのザ・ファースティストゴーラーは好調レビンか?トップの福島か?流石に本日不参加のヒロユキはないものの思わぬ伏兵売り出し中の後藤、彼の今後のモチベーションを上げていくには十分に価値のある一撃であった。正直に言えば監督として「これで本日は勝てる!」そう思ったことを告白しよう。

それまでの展開、立て直してきた守備陣、相手の攻撃スタッフ、今後の控え、総合的に考え負けるという要素は思い浮かばなかった。しかし・・しかし本当に勝負は水ものである。先取点からわずか3分後、今度は自陣ぺナの外から放たれたシュートがタクトをかすめ、ドライブが掛かったボールが必死に伸ばした聖の手を舐めるようにマウスに吸い込まれた。同点、誠にいやな展開・・前回と同じ・・。

そして試合はそのまま後半に突入、フォーメーションチェンジは北村・タクトのボランチを夏・廣重に走力負担が掛かるポジションゆえ予定の交代、坂本に代え勝負の遼、検討の結果殊勲の後藤をサイドに回し山口とのポジション交代に留める(てかメンバーが足りませぬ・・)後半も前半同様の展開を持続、ボランチに入った夏がボールを良く溜め、確実に前線に供給、3列目から廣重が積極的に飛び出し相手DFを脅かす。しかしながら我DF陣は前半の連携不足から来るピンチを恐れ、無難な守備陣を自陣深めに張る。

結果的に前記・夏及び廣重の奮闘はあるものの全体が間延びし硬直状態が長く続くことになる。こうなると個人の突破かセットプレーに活路を見出すしか他に方法はない。負け目は薄いもののそろそろドローでの”わずか”勝ち点1に留まる覚悟をし始めたころ(後半27分)、佐久間がその長身で勝ち点+2を稼いでくれた。

右コーナーをレビンが蹴り込む、再びレビンに戻ったボールを今度はレビンがサイドネットを狙うかの如く斜めゴール前に供給、相手GK身を投げ出しセービング!ボールに手が触れるか触れないかの所に佐久間長身を活かしGKセーブ直前でのピンハネヘッド!ボールは見事に、本当に久しぶりに快感を味わうことができるゴールがマウス内に転がった。待望の勝ち点3、まだ先は長いが光もさしてきた。次は石川の息子率いる誠憎っくき「一之瀬」!やつらから勝ち点奪えぬままでは石川の沽券に関わる。父親のプライドを掛け、今度こそチンチンにしてやろうじゃないか!!

福島  5.5 光る前線からの守備
廣重  6.0 積極的な飛び出し、動き回り
村山  6.5 サイドの突破と見事なループで1アシスト
山口  5.5 まだ戻らぬ切れも運動量でカバー
半谷  5.5 サイドを封じ勝利に貢献
杉崎  5.5 確実な守備で勝利を呼び込む、失点は不運
坂本  5.5 立ち上がりもたつくも時間と共に落ち着きをもたらす
れびん 6.5 キレ今一も確実なアシスト
タクト  5.5 安定した中盤の底、前線へのパス(パンツ忘れ-0.5)
後藤  7.0 再三のサイド攻撃、見事な(ややラッキーな?)ファーストゴール
佐久間 6.5 立ち上がり不安も後半落ち着いた守備、見事なダイビングヘッド
北村  5.0 守備の連携を欠き不安をもたらす、前半の後半は落ち着き無難に
守屋  5.5 ベンチワーク、ご苦労様
遼       5.5 スピード不足もポジショニングで無失点
石川  5.5 限られた時間で守備に貢献
鳥海  5.5 すいません、またまた今回も出られる余裕を作れずに
山崎  6.0 ボール溜め、前線への供給、積極的な絡み
監督  6.0 勝ち味遅いもプランどおりの展開

(久保田)

2010/4/29 北区社会人リーグ1部B 第3戦 vsライトイヤーズ
北区リーグ1部Bブロック 第3戦 対ライトイヤーズ 2010年4月29日(木・祝)Kick Off 12:05
北グラウンド 天候 晴れ グランドコンデション やや柔らか(雨上がり)

FCコスタリカ 1(0-1 1-2)3 ライトイヤーズ


【得点】
れびん

0-1 (前半12分)自陣左サイドでの展開から右に柔らかなクロス、フリーの相手がヘッドで
0-2 (後半06分)前半の失点同様、左サイドでの展開から右のフリーの選手にグランダーパス
1-2 (後半13分)小さなパス交換からレビンが中央に持ち込み左足一閃、ボールはサイドネットに
1-3 (後半24分)中央でのパス交換から抜け出され、個人技でGKの横を抜くパスをゴール内に

思い起こすのは2005年10月23日、1敗で最終戦を迎えたコスタリカ、相手は1引き分けのみで勝ち点でコスタリカを2リードし有利な条件で最終戦に臨んだ、当時3部から駆け上がってきた本日の相手東京ライトイヤーズであった。その最終決戦は勝ち点2のビハインドのため勝利しか1部昇格の道がないため2-2の同点から当然DFを減らして勝負に出たコスタリカをあざ笑うかのように、スペースが出来たバックラインの傷口に面白いように塩を刷り込んだライトが結局無敗で1部へも駆け上がりそのまま1部でも戴冠の栄光を手にする事になる。

2005年10月23日、この日を境に両チームの運命は大きく左右に別れて行ったのである。再び会い見舞える日まで5年の月日を要するとは・・運命の神は気まぐれであった。しかしながら多くのメンバーと気持ちを共有し心待ちにしたつもりであったが、志を共にしたはずであった獅子が冠婚葬祭で欠席(止む無し)なつが新職場の都合で不参加、復帰後若干復調の兆しが見えてきた小野がまたしても他の試合での軽い肉離れにより欠場、当時を知らないもののサイド攻撃の切り札村山がこれまた会社都合で不参加、まるで社会人のチームのようである(笑)他にも遼、北村、まぁ最近来ないが柄澤と、チーム編成に久しぶりに苦労する事になった。ドタ参加(ドタ復帰?)の山口の参加はあったものの・・。

今年度の戦いを振り返ってもここまで1勝1敗、ここで勝ち越すか黒星先行となるか今後を占う意味でも大きな意味合いをもった戦いとなった。何しろ兎に角勝ちたい!勝ち点3が欲しい・・。本当に心底強い気持ちをもって先発スターティング11をピッチに送り出した。執念を持たされた先発はGKに久々の高橋、もし出来が悪い場合を考慮し最初から使う事にした。DFは左から坂本、みつ、冒険でぶっつけの藤野、右に佐久間、ボランチにタクトと半谷、トップ下に3枚、廣重/レビン/後藤、ワントップに福島を配置し定刻どおりのキックオフの笛を聞く。

予想では天下を制したライトも昨年からメンバーの転勤による戦力ダウンに悩まされ、戦力がガタ落ちで昨年勝ち点を思うように取れていなかった実態から十分攻め込めると読んでいたが果たして思惑通りの展開と相成った。ライトの攻撃に迫力がない、以前対戦した際のような怖さが感じられずコスタリカとしては存分とは言えないもののある意味満足のいく攻撃を披露出来た。しかしここからもいつもと同じ、攻め込みながらも決定的な場面を作れない、いやその直前で寸断されてしまうことから、そこにライトの強さがあるともいえるのであったが兎に角最終のシーンがほとんど訪れぬままにゲームは進んでいく。

そして迎えた前半12分、自陣左で展開され、みつに加え藤野までもがつり出された右サイドにするするとライトのボランチが侵入、たった一人気がついた高橋が侵入者をケアした時、侵入者の頭から放たれたボールは意志をもってコスタリカのサイドネットを揺らしていた。そう思い出したくもない10.23の悲劇の決勝点、左から緩やかなクロスが右に振られ、そこにライトがダイビングヘッド、ダイビングするかしないかの違いこそあれ、またしても悲劇を再現されてしまった・・

同じ轍をまた確実に踏んだコスタリカ、結局前半はそのまま推移するも後半早々にまたしても同じ轍を踏む事になる。今度はヘッドでなく、無論ダイビングされたわけではないが同じ展開から右にグランダーパス、そこに走りこむ2列目の選手、速いグランダーでのクロスにダイレクトで右足を強振、ボールは今度は聖の右を抜く。強豪ライトに2点のビハインド・・残念ながらそれまでの展開を考えるに敗色の濃厚である。それにしても1点目の確実にGKの横を抜くヘッド、2点目のダイレクトシュート、やはり日々練習しているチームとここぞとばかりの技量の差・練習量の差は明確であった。

しかしコスタリカにも(注:親としては残念ながら)日々の練習量ではそうそう負けていないレビンがいた。2点目の失点後、相手左サイドでボールを受けるとそのまま中央に切り込みDFをかわし最後に立ちはだかるDFの間を縫うようなシュートを放つべく左足一閃、ボールはそのままサイドネットに吸い込まれる。2点差のビハインドに沈んだコスタリカに再度エキスを注入するには十分な得点であった。

直後またしてもレビンのスルーパスで抜け出た復帰の山口が快足を飛ばしGKと1:1の局面を作る、しかしながら無情にも右足から放たれたシュートは右ポスト直撃、その後も内容では押しまくりあわや同点の場面は度々披露された。特にゴール正面でのFK、レビンから放たれたシュートをGKがファンブル、そこに飛び込むゴー、ボールはゴールライン上を転々と・・そこにいれば俺でも・・残念ながらまたしてもクリアされ結局同点機を逸す。チャンスに決められないと勝利の女神がそっぽを向く、勝負事の基本をまたしても踏襲するコスタリカ、左サイドで展開され中央に戻されたボールを巧みにトラップされ、技あり1本で聖の横へのパスがゴールマウスに通ったときコスタリカに昨年と同じ数の黒星がもたらされた。

3戦終わって早くも2敗、上位進出、あわよくば優勝どころの騒ぎではない、まだまだ強豪との対戦を多く残すコスタリカ、早くも残留を掛けた戦いに臨むようにならないため次節(5/23)新スタジアムでの戦いには必勝で挑むぞ!!
※前節・今節いずれも勝利を収めてもおかしくない試合・・内容では勝っているだけにフィニッシュで決められないチームに無念が残る

福島 4.5 良くボール追うも得点機たびたび逸す
廣重 4.5 チャンスメークできず
山口 4.5 動きは合格もパスに乱れとシュートが不正確
稲垣 4.5 無難にこなし、休み明け感じさせず
藤野 5.0 凡ミスも危機感知能力発揮
半谷 4.5 攻め上がりに難も後は無難に
杉崎 5.0 敗戦に光る好プレー
坂本 4.5 スピード不足も経験でカバー
れびん 5.5 攻守に切れ、1得点、プレースキックは今一
みつ 4.5 フリーの相手見失い後半ばてる
タクト 4.5 球散らし、レビンに供給(パンツ忘れで-0.5)
後藤 4.5 豊富な運動量も点に絡めず
佐久間 4.5 積極的な攻め上がりとサイドの攻防に勝利(ソックス忘れで-0.5)
高橋 4.5 久々も最低の満足は得る
小菅 4.5 ボールに触れなかったものの無難なポジショニング
守屋 4.5 みつに代わり急遽出場も無難にこなす
鳥海 4.5 すいません、今回も出られる余裕を作れずに
監督 4.5 ポゼッションは上回りながらまた得点機構築できず

(久保田)

2010/3/21 北区社会人リーグ1部B 第2戦 vsリバティ
北区リーグ1部Bブロック 第2戦 対リバティ 2010年3月21日(日)Kick Off 12:10
北グラウンド 天候 晴れ グランドコンデション やや柔らか(雨上がり)

FCコスタリカ 0(0-2 0-0)2 リバティ

【得点】
なし

0-1 (前半1分) コスタリカ陣右からのCKをドンピシャで
0-2 (前半25分)コスタリカ陣左からのCKをまたドンピシャで・・・

開始1分のCKからの失点、振り返ればこれがこの試合の全てであった。相手は堅守を誇る一時代前とはいえ王者リバティ、基本はセットプレーを絡めて先取点を奪い後の時間は時計を進めることに専念しながらも、あわよくばカウンターをベースに追加点を狙う、終わってみれば1-0もしくは2-0で手堅く勝ち点3を積み重ねる。以前はともかくここ数年は円熟味を増し(年齢を重ね)運動量の少なさを全員の意思統一による戦略の徹底により常に上位に君臨していたクレバーなチーム。

2年前はその戦略にまんまとはまり、相手にとって理想の展開をされた結果、恐れていたセットプレーより2点を失い終わってみれば0-2で勝ち点0に終わらされていた。昨年は稲垣の起死回生のこぼれ球叩きこみゴールにより1-1のドロー、後半スタミナが切れたコスタリカが存分に攻め込まれ、あわや敗戦の危機に面しながらもなんとか勝ち点1を死守した試合でもあった。その試合の失点もセットプレー(PKによる失点)結局過去3失点はすべてセットプレーからのもの、この試合においても「リバティの得意はセットプレー、全員そこに十分注意するように!」の注意を徹底しなかった私の基本的なミスであった。

もっとも今回の試合は前回と違う展開で開始されていた。前回コスタリカの両サイドをえぐることに専念された反省から両サイドを攻撃的に固め、具体的には村山と後藤をサイドトップ下に配置しトップ下にレビン、ワントップにナツ(本来先発予定の廣重がドタキャン、喝!!)を置き攻撃で相手のサイド攻撃を封じ込める予定であった。

しかしながらキックオフのホイッスルと同時にショートパスの組み立てから中央突破を試みられる。相手の二次攻撃の中央突破をCKに逃げた結果が開始1分での失点に繋がる。記録上は開始1分でも実質開始52秒・・当然ゲームプランは大きく崩れる。堅守を誇る相手に先取点を与える。このままでは相手の勝利の方程式を踏襲する他はない、しかしいかんせん開始1分、そう大きく動くことはできない。結果的に試合前に伝えたプランを実行させるしか他に方法は見いだせなかった。相手のお株を奪い、両サイドを徹底的に崩しチャンスに繋げる・・しかし前回面白いようにサイドを崩した村山をしても今回は勝手が違いまず前を向いて良い形でボールをキープできない。たまにサイドを突破しても相手のボランチの戻りが早くサイドを再度埋められ、良いクロスに繋げられない。それは右サイド(後藤)にしても同じ結果、トップにポストが出来る剛がいないこともあり(セリエA観戦中!!)レビンの供給先も自ずと狭められる。ボールポゼッションは高くても一向に決定機は訪れない・・。そして同点機演出にもたついているうちにまたしてもCKから実質決定的な2点目の失点が生まれる。今度はコスタリカ左サイドから・・。左右の違いがあるだけでまるで1点目の再生録画を見ているようなシーンであった。

昨今かなりセットプレー病を克服しつつあるだけに誠にショッキングな失点でもあった。勝利を目指す上でもう猶予はない!ややスピード不足の坂本に代え小野を投入、佐久間を左サイドに代え右に後藤を下げる、後藤のサイドは初めての冒険であったが後藤の前に小野を置き、後藤のオーバーラップを呼びこむ超攻撃的布陣を敷くことになった。結果から先に記すとこの布陣は一定の成功を収める。小野の突破を後藤がフォローする形で二次攻撃に繋がり再三チャンスを演出することができた。後藤の右サイドはスタミナに大きな不安が残るものの、攻撃的緊急配置としては今後に楽しみを残してくれた。(試合終了後、かなり気分が悪くなったとスタミナ不足は尋常ではないが・・・笑)

しかし点が取れない・・本当に取れない・・。後半攻撃的ボランチとしてタクトを半谷に代え投入、そのサポートとして動き回れる北村を藤野に代え投入、最大級の攻撃スタッフを揃え徹底的に攻め立てる。しかし・・折角レビンが演出した二度の好機、GKと1対1の場面もいずれも小野が復調が遠いことを周知させるようなシュートで終わり(1本目はポスト直撃であったが2本目はただのふかし)終わってみれば0-2の惜敗、内容は相手の思い通りの完敗・・ここに勝てなくては戴冠の日は永遠に来ないぞ!

藤野  4.5 奮戦も結果に繋がらず
遼    4.5 久しぶりのわりには無難に
獅子  4.5 CKからの失点は頂けないが
小野  4.0 GKとの1対1、2回外しは?遠い完全復活の日
半谷  4.0 パスの正確度に難を残す
山崎  4.5 前線で踏ん張るも結果出せず
杉崎  5.0 CK失点以外は安定したプレー
坂本  4.0 プレーに正確さを欠く
れびん 4.5 いくつか好パスも得点には繋がらず
みつ  5.0 後半無失点に
タクト  5.0 本来のボランチでゲーム組み立てる
後藤  5.0 新天地?右サイドバックで見事な攻め上がり
村山  4.5 前向けず、良さを完璧に殺される
佐久間 5.0 安定した守備を披露
北村  5.0 中盤の底で動き回り、安定した守備に貢献
鳥海  4.5 すいません、出られる余裕を作れずに
監督  4.5 両サイド封じられ打つ手なく無得点

(久保田)

2010/2/11 北区社会人リーグ1部B 第1戦 vsOSC
北区リーグ1部Bブロック 第1戦 対OSC 2010年2月11日(木)Kick Off 14:30
新荒川大橋サッカー場 天候 雨 グランドコンデション やや柔らか

FCコスタリカ 6(5-1 1-2)3 OSC

【得点】
福島×3 れびん×2 村山1

1-0 (5M) 村山左サイドを突破こぼれたボールにレビンダイレクト
2-0 (13M) スグルのスルーパスを福島持込冷静に流し込む
2-1 (20M) DFとGKの連携ミスをさらわれる
3-1 (25M) レビンのパスを受け、福島ループでマウス内に落とす
4-1 (27M) 村山の突破からレビンがシュート、ポストに嫌われたボールを福島叩き込む
5-1 (34M) レビンのミドルスルーパスを村山前線で受け、そのままドリブルゴールへ一直線
2nd Half
5-2 (25M) 左を崩されサイドネットを揺らされる
5-3 (28M) 同じく左からのシュート、クリアミスを至近距離から蹴りこまれる
6-3 (30M) 福島が受けたファールで得たFK(G前20m)、レビン右上コーナーに吸い込ませる

2007年4月8日対ジャッキーズ戦以来の6得点大勝、結果だけを見れば十分満足の行く、また開幕戦であることを考慮すれば☆三つの出来ばえであった。しかしながら3失点、DFラインも行け行けになり雰囲気的にやむを得ず・・の感もなきにしもあらずでは有ったが連携ミス、クリアミスも目立ちこれで相手が試合巧者であった場合を考えるに思わず背筋に冷たいものを感じざるを得ない試合でもあった。なにしろ我々は本日の勝利では決して満足しない。本年度コスタリカの目標は「リーグ制覇」であるからである。

相手のOSCは2006年当時2部で昇格を争い、前年に大勝している事の気の緩みから直接対決で惜敗し、昇格争いで後塵を浴びさせられた因縁の相手ではあった。しかしながら昇格後、リベンジを果たしそれを機にOSCのチーム力は堕落し、昨年は結果的に最下位になったチームの審判不履行によるマイナス勝ち点がなければ2010年度は2部のステージで戦っているはずのチームでもあった。

大苦戦が予想される2010年度の北区サッカーリーグ1部Bブロック、相手を分析すると格上であり勝ち点を奪ったことが無い相手がなんと5チーム!!チーム力が同等と思われる相手が2チーム、なんとか勝ち点3を奪える、いや奪わなくてはいけないチームが2チームと厳しい構成ではあるが今日の相手2010年度初戦の相手がその第3カテゴリーに属していた事は最高のドローの結果といえた。しかし当然勝ち点3ゲットは宿命付けられていた。最悪勝ち点を奪われるような事になれば・・上記優勝争いどころか例年恒例の残留争いに巻き込まれて当然の結果が待っていたでありましょう。

本日のテーマは二つ、先日左のサイドハーフに入った際切れのある動きを披露した村山の左トップ下での起用、レビンにボールを供給すべきボールを溜められるナツのボランチでの起用(後半)前半はナツを右トップ下にアサイン、レビンに少ないタッチで左右にボールを散らさせ両サイドからえぐりまくり得点を重ねる作戦であった。

2010年の開幕戦、DFは坂本/みつ/守屋/佐久間、ボランチに北村、石川、トップ下には前記の村山、レビン、ナツを置き、福島の1トップでスタートした。石川には前審を所用があったに関わらず快く引き受けてくれた御礼スタメンの報酬でもあった。試合は全く予想通りの展開、レビンから村山へのホットラインが面白いように繋がり、いとも簡単に突破を繰り返す、そしてその突破の何回目かでコスタリカの2010年度開幕第一戦第一ゴールが生まれるまでに要した時間はわずかに5分、正しく上々のスタートであった。その後も同じような展開が続き危なげない時間帯が継続する13分に佐久間のパスから福島が抜け出しハットトリックへのプロローグとする。(福島前半でハット完成)DF,GK連携ミスから1点返されるもののその後も順調にゴールを重ね前半を5-1で折り返す。途中アクシデントで坂本が顔面に裂傷を負うも、傷は深くなく無事止血に成功(但し救急箱を用意していないのは問題、早急に購入の必要有り)半谷をそのまま左サイドにおき、ことなきを得る。また所用の石川に代え廣重に予定通りの交代、後半はより攻撃的に後藤・タクトを同時投入、より多くの得点を望む。

記録を紐解くと昨年OSCはレッズ相手に10失点、OSC相手に仮想レッズのパワーを計るべく出来れば2桁得点を狙ったのではあるが・・。後藤は前半のナツが突破に苦労した事を受け、左の村山右の後藤でより得点機の演出を期待する。しかしながら本当にサッカーは難しい。より得点を狙うためのフォーメーションであったが・・得点機は圧倒的に増えたものの肝心なゴールに結びつかない、シュートミス、相手GKのファインセーブにも阻まれ得点0の時間帯がいたずらに続く、逆にカウンターから左サイド、また3-5-2攻撃シフトに慣れなく、全員行け行けどんどんの裏を付かれ2失点を食らう・・。嫌な予感・・負けはしないだろうが最悪引き分けたらどうしよう・・。そんな不安を久しぶりのレビンの黄金の左が払拭する、福島が倒され得たFKのチャンスに左一閃、勝ち点3を確定付ける6点目がコスタリカにもたらされ。

結果オーライ、しかし我々の野望を果たすには不安も残す戦いでもあった。次はいきなりカテ1のチームではなくリバティに決まる。昨年、一昨年勝てていないチームではあるが互角以上の戦いはしている自負もある。さぁ次も勝ち点3ゲットに行こうぜ!!


半谷  5.5 クリアミスは頂けないがあとは無難に
山崎  5.5 切れは今一も奮闘は評価
福島  7.5 ハットは素直に評価、今度は強敵相手に
杉崎  5.5 DFとの連携ミスは頂けず
坂本  5.5 怪我のため出場超短め
れびん 8.0 2得点、計5点に絡む大活躍もユニ忘れで-0.5点
みつ  6.0 3バックの中央で奮闘
タクト  5.5 体が重め?輝かず
後藤  5.5 本領発揮はまだか?もう暫くの時間が必要
村山  7.5 度々の突破、確実なチャンスメーク
石川  5.5 審判ご苦労様、守備も無難に
守屋  5.5 本領発揮、不安なく
佐久間 5.5 もっと積極的にオーバーラップを
廣重  6.5 豊富な運動量でピンチを未然に
北村  5.5 小柄な体で奮闘、相手のボール出所を抑える
小菅  5.5 ややスリリングも年期でカバー
馬場  5.5 失点はやむなし、周囲に安心感をもたらす
監督  6.0 3失点は予想外も基本はプランどおり

(久保田)

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