北区会長杯 準々決勝 対レッズ 2011年1月23日(日)Kick Off 9:30
赤羽スポーツの森サッカー場 天候 晴れ グランドコンデション 乾燥・良好
FCコスタリカ 2(0-1 2-2)3 レッズ
【得点】
小野 れびん
0-1 (前半25分)左タッチライン上を破られ被弾、聖の弾いたボールを詰められる(カバー遅れ)
0-2 (後半5分)CK崩れのプレーでペナの外からシュート放たれる、聖追いつくも後逸
1-2 (後半10分)右をドリブルで村山が突破、中央への折り返しが小野に渡り小野反転してこれをコーナーに強烈に叩き込む
2-2 (後半12分)右からレビンのCK(左足)ボールはゴールサイドネットに吸い込まれる
2-3 (後半25分)右の展開から中央に折り返され相手FW鮮やかなトラップ、コンパクトな足の振りからサイドネットを揺らす
勝手に名づけた「北区クラシコ」「北区ダービー」まぁ名門、絶対王者レッズにとってはただ古参なだけで実績らしい実績がないコスタリカに一方的に命名されても迷惑以外の何者でもないでしょうけど(笑)コスタリカ創立1974年、レッズ創立1975年ごろ(多分)共に北区リーグ創世記から参加メンバーとして名を連ね“負けたり”“負けたり”“負けたり”“勝ったり”と切磋琢磨とは言い難いものの過去に一瞬ライバルであったことは事実である。
しかしながらその後10年以上の歳月を重ねレッズは確実な補強継続し北区リーグで常にトップの位置をキープしていたのに対し、補強が安定しないコスタリカは当時1部しかないことから転落はしなかったものの常にレッズの後塵を浴びせられていた。そして1997年、ついに残念な事に既に分離していた2部に転落したコスタリカはその後10年間1部に上がることなく、当然1部優勝の常連であったレッズと同じピッチで対戦する事はなかった。
2008年に再び待望の1部のステージ戻ったコスタリカであったが不思議とレッズと同じブロックになることがなく、おそらくは20年間ほど対戦することなく本日を迎えることになった。その長い期間に当時の選手は当然父親になり、その子がチームに参加するまでとなる。レッズの代表清水氏も私(久保田)と同じように息子がチームのあとを継ぎ、一時は完全に中心選手になっていたようである。長期間掛けたこれは「親子ダービー」とも位置づけられる試合でもあった。こちらとしては「ダービー」と精神的に意気込んでいたものの当然レッズから見れば会長杯制覇までの道のりに過ぎなかった。道のりの途中の大きな障害になってやる!いずれ北区代表決定戦で完全に制するためにも・・。
高ぶる気持ちを託された先発は聖/稲垣/傑/超お久の春樹/ちょっとご無沙汰のノブ/ボランチにナツ/タクト/トップ下にレビン/左にムラ右にごっつ/トップに定番剛を選ぶ。春樹とノブは久しぶりのため先発で様子を見て、最悪の場合は前半途中で交代させる予定であった。
朝一番のキックオフ、朝(寝坊?)に弱いコスタリカの予想を覆すべく1月の寒空の下先発イレブンがピッチに散っていく。キックオフ後、試合は予想通りすなわち圧倒的にレッズに試合を支配されていく。特に開始後10分はほとんどコスタリカ陣内でのゲームを余儀なくされる。たまに撃つカウンターもシュートには繋がらず、コスタリカが初のシュートを記録するまでには22分を要してしまった。それを機に若干攻勢に出れたものの流石に試合巧者レッズ、コスタリカの後ろのスペースを見逃す事はなかった。25分コスタリカ左サイド(ノブサイド)を破られ中央に侵入、ここで春樹が早くカバーに入れば問題がなかったが破られたノブと春樹、ともに久しぶりのプレイヤーに試合感は完全に戻ってはいなかった。
遅れたカバーを見逃さず左から強烈なシュート、聖よくこれを弾くもゴール前にこぼれたボールに詰めたのは中央に入ってきたレッズの選手、がら空きのゴールに簡単にパスを送られ先制点を献上することになった。コスタリカ陣内での時間が多かったものの守備のリズムが出てきた矢先であったため、誠に残念な失点であった。結局前半は0-1で終了、後半は左サイドで突破に手こずっていたムラをトップ下でのフリーポジションとし(好きなほうのスペースに流れる)ヒロユキと剛を2トップにすえ、ミッションを明確にした。
後半開始早々後方からのパスにヒロユキが反応、GKと1:1の局面を作る。しかし相手は北区ベスト11のGK、代表川島よろしく足でセーブしコスタリカに同点の歓喜はもたらされなかった。チャンスのあとにはピンチ有り、後半5分CK崩れをミドルで叩かれ密集からの一撃に聖判断を狂わされこれを後逸、0-2にされてしまった。
絶対王者レッズ相手に後半5分で2点のビハインド・・敗色濃厚・・しかしながら後半始まってから攻めのリズムを作り始めていたコスタリカは逆に火をつける起爆剤と捉えることが出来た。5分後後半からサイドを代え突破でき始めていたムラが右サイドを完全に突破、十分DFを引き付け中央のヒロユキに、ヒロユキ右からのクロスを体を反転しDFを振り切り左に持ち替え得意の左一閃、思いを乗せたボールはマウス左上、北区ベスト11のGKも一歩も動けなかったパーフェクトゴール!ヒロユキの復活を裏付けつつある見事な一撃であった。
昇り調子のコスタリカを今度はレビンが後押しをする。やはりムラの突破に端を発し得た右からのCKを左で直接叩き込む。ヒロユキの一撃からわずか2分後のことであった。この時点からコスタリカは勿論レッズベンチも総立ち、絶対王者に0-2から追いつき押せ押せムードに持ち込めたことは今後大きな自信になるでありましょう。その後はまさしく一進一退、この時間帯に得点を挙げればそれが事実上の決勝点になるであろうことは容易に想像が出来た。ボールの行き来に一喜一憂、客観的に見ることが出来れば本当に至福の時であったでありましょう。
しかしその時間も残念な結果でピリオドが打たれた。お互いに逸機が続いた後半25分何度目かのレッズのカウンターが火を噴く、右からのクロスがレッズFWに渡る。巧みなトラップから早い振り、両チーム両ベンチの全ての眼を釘付けにしたボールはセーブに飛んだ聖の手をかすめ左のサイドネットに転がり込む・・残り10分レッズ3点目を決勝点とはさせぬとレビンがヒロユキが剛が相手ゴールに襲い掛かる。特に左を崩しからの剛の一撃は相手GKの手を弾き転々としたボールがマウスをかろうじて外れる相手GKを褒めるしかない見事な攻撃であった。
さらに傑を上げなおも攻撃を厚くする、しかし思いは届かず数分後攻め続けたコスタリカに今シーズンの終わりを告げるホイッスルが赤羽スポーツの森に鳴り響いた。完敗なら納得もする、惜敗・・絶対王者相手に十分勝利も得る事が出来たはず・・この思いこの悔しさ・・絶対に2011年度はブロックで優勝し天皇杯予選参加を目指し秋にリベンジをしようぜ!その為にまずはライトイヤーズ、そしてTFFを叩き潰そう!!
福島 4.5 最後の一撃が決まっていれば・・・
小野 6.0 1:1外すも追撃のシュートはヤバイ、復調か?
タクト 4.5 前半、バランス維持に貢献
後藤 4.5 ボールタッチ少なく光るプレー見せず
山崎 4.5 豊富な運動量でラインを支えるも軽率なプレーも
れびん 6.0 高い士気でチームを鼓舞、CKも鮮やか
佐久間 5.0 サイドを危なげなく、前線に上がってからも意欲的
藤野 4.5 スピードを経験でカバー
みつ 4.5 失点は残念もチームを引っ張る
廣重 5.0 スピードと運動量でサイド突破を封じる
村山 4.5 1アシストもパス&シュートに調整不足を露呈
半谷 4.5 アンカーとして役目を果たす
春樹 4.5 ゲーム感今一、カバー遅れ
ノブ 4.5 不用意なボールキープ、ゲーム感に問題か?
聖 4.0 後逸が残念、不用意な飛び出しも
稲垣 5.0 サイドに落ち着きを与える
監督 4.5 前半0-0のゲームプラン破れ、最後までチームのゲームに出来ず
(久保田) |