2010年度社会人part2

part1  part3

2010/10/10 北区社会人リーグ1部B 第9戦 vsビブス
北区リーグ1部Bブロック 第9戦 対ビブス 2010年10月10日(日)Kick Off 14:55
赤スポサッカー場 天候 晴れ グランドコンデション 降雨後ウェット

FCコスタリカ 2(1-0 1-0)0 ビブス


【得点】
後藤 福島

1-0 (前半14分) 石川→後藤、そのまま中央に進出ミドル気味にゴール割る
2-0 (後半30分) 小野が粘り左から中央に折り返し福島ドンピシャ

2010年度北区リーグ最終戦(第九戦)は次のような状況下で臨むことになった。

・ ここまで3勝4敗1引き分け、すなわち最終戦に5割をかけることになった。
・ 得失点差は-1最終戦に勝ちさえすれば最低0に戻るが出来れば+で終わりたい
・ ここまで完封勝ちがなく、せめて最後くらい完封勝ちしたい
・ とはいえ1部残留は決め、かといって優勝争いに加わっているわけでなく基本的に楽な試合
・ ゆえに日ごろ世話になっているシニアを全員出したい
・ また、今年は会長杯に必勝の体制で臨むべく小野を2トップの一角で使うテストもしたい・・

 冷静に考えると結構希望も多く結論的には2-0以上の完封勝ちが理想であった。その様々なRequirementを満たすべき対象はビブス、昨年勝利を収めているもののタクトの起死回生のドリブルシュートとナツのミドルでの辛勝であり、決して気を抜ける相手ではなかった。

しかしながら毎年メンバーがガラリと変わるのがビブスの特徴、今年の彼らの戦績を確認するとわずかに1勝、それもやはり今年調子が悪く残留がおぼつかない子石川の「一ノ瀬」からのもの、その一ノ瀬から勝ち点3を取れなかったコスタリカも情けないが他のチームとの対戦状況から判断し、基本的には攻撃的に行く事にした。(すなわち本年度ビブスの試合を見ていない・・とのことでもあるが)

前記もしたが攻撃的布陣にスタート時にはシニアを含ませることが意味丁度良いハンデとなり点を取りにいく2トップの試験にもなりえるものと思われた。集合時間に行くと“恒例”のドタキャン連絡、今回はノブと遼、ある意味想定の範囲内でもあった。累積警告によるレビンの欠場、仕事でナツが、怪我で獅子が・・分かっていた事とはいえ、正直主力数名の欠場は、今回のシチュエーションでなければ精神的に耐え難いものであったであろう。

 前記想定の範囲の出来事から最低限の変更で最終戦に挑む、GK聖、傑/ゆーじ/みつ/半谷のDFライン、廣重/藤野のダブボラ、村/タクト/ゴッツのシャドーに石川のワントップ、前半の後半から石川とゆーじに代わっている小菅を下げ、藤野を最終ラインに入れヒロユキ・福島を投入、それまで0で抑えてもらい2トップで点を取ってもらう・・が基本的ゲームプランであった。タクトのトップ下はボールを溜めることが出来る事とショートレンジでのスルーパスの能力に長けていること・・前回トップ下に入れた村山があまり機能しなかったことからである。(結論的には村山は攻撃的サイドが彼の最高の仕事場である)

 朝までの大雨をものともしない人工芝の上で定刻どおりキックオフのホイッスルが鳴り響く、果たして試合は予想通りの展開を見せる。すなわち圧倒的なボールポゼッション、決定的なチャンスは少ないものの失点の危険性はほとんど感じず試合は推移していく。ポゼッションは高いもののトップが石川ではやはり得点は無理か?そう思い出した矢先に得点は生まれた。小気味良いボール回しから最後は石川が右に開いたごっつに回す、ごっつこれを縦に持ち込まず中央に持ち込み得意の右足一閃、放たれたミドルは勢いこそ無かったものの鮮やかにコースをつき相手のゴールマウスに吸い込まれていった。ごっつのサッカーセンスを感じさせる鮮やかなゴールであった。

 安心してゆーじ→小菅の交代、しかしながら時間稼ぎ以外での久しぶりの社会人登場、小菅のお茶目なプレーが再三コスタリカに緊張を与える・・。結局終盤予定通り小菅/石川に代えヒロユキ/福島の同時投入、これまた予定通りコスタリカに大いなる元気を注入することになった。

 前半はそのまま終了、後半も同じ布陣で臨むことになった。問題の2トップはほぼ思惑通り?久しぶりのためかコンビネーションが合わず決定機を演出できない、また村山も前回の切れに程遠く結果的に(皮肉なことに)前半ほどボールポゼッションが上がっていかなかった。しかもあろうことに本日は交代メンバーも少ない事からDF陣の動きが止まり徐々にではあるが押されだし、いやな予感が頭を持ち上げはじめだした・・。5割復帰は夢と終わるか・・。残留が決まっているとはいえ嫌なムードで最終戦を終えるか・・最後の最後に“俺たちの”ヒロユキが千両役者振りを発揮する。それはトップ下とのパス交換から前線に飛び出し、最後のDFをテクニックで振り切り相手ゴールマウスにボールを叩き込む所謂“ヒロユキゴール”からはほど遠い泥臭いゴールの演出であった。相手ペナルティエリア左でボールを得たヒロユキはキープしたままゴールラインまで流れていく、DFの後ろからの激しいチャージを強引に振りほどき、ファール気味にターンしてゴールに向かう、そのまま強引にシュートか?と思われた瞬間後ろから走りこんできた福島にエンジェルパス、福島これを開幕戦以来ゴール欠乏症に悩まされている恨みを振り払うように強烈にゴールに叩き込む。

 この今回の宿題全部にまとめて回答する答案用紙の提出が、2010年度の終わりのホイッスルを呼び込む事になった。さぁこのムードで今年こそ会長杯ベスト4を目指そうぜ!!

福島  6.0 1得点は評価も前線でかき回せず
廣重  6.0 意欲的な飛び出しと守備に貢献
半谷  5.5 キレが今一もなんとか完封劇に
村山  5.5 前線で奮闘もチャンス演出できず
小野  6.0 ライン際で体張り、絶妙のアシスト
杉崎  6.0 ポカなく完封に貢献
タクト  6.0 前半奮闘も後半消える
佐久間 6.0 積極的な攻め上がり、サイド完封
鳥海  5.5 与えられた時間を無難に
藤野  6.0 ボランチとCBをミスなくこなし、鮮やかな左足でのクロス
みつ  6.0 メンバーを鼓舞し最後に完封で5割に戻す
小菅  5.0 皆の眼を覚ますべくピンチを演出
後藤  6.5 攻撃の起点、ミドルは見事、後はスタミナを
石川  5.5 超久々の1トップ、藤野のクロスを決めていれば・・
守屋  5.5 そつなく無難に貫禄示す
馬場  5.5 着替えもしなかったけど応援へのご祝儀で
監督  6.0 ゲームプランどおり、2トップシステムのテストもDone

(久保田)

2010/9/20 北区社会人リーグ1部B 第8戦 vsEVEN
北区リーグ1部Bブロック 第8戦 対EVEN 2010年9月20日(月・祝)Kick Off 9:15
赤スポサッカー場 天候 晴れ グランドコンデション 乾燥・良好

FCコスタリカ 5(3-0 2-2)2 EVEN


【得点】
村山×2 れびん×2 鳥海

1-0 (前半6分) 村山左からドリブルそのままシュート
2-0 (前半7分) 村山左崩してレビンに、レビン強烈に叩き込む
3-0 (後半13分) 村山中央からミドル
4-0 (後半27分) レビンCKダイレクト
4-1 (後半32分) 左から崩され中央から失点
4-2 (後半33分) 鳥海のトラップミスから崩されまたしても中央からシュート許す
5-2 (後半35分+1) 村山のFK、GKファンブルを鳥海マウスにパス

2勝4敗1引き分け、わずかに勝ち点7の現実・・誠に不本意ながら今年もラス前まで優勝争いどころか恒例の残留争いに巻き込まれたまま第8戦を迎えることになった。胃が痛くなるような首位争いで終盤を迎えるような日が我がコスタリカに訪れる事があるのでしょうか?現実的には5割を目指しての最後の戦いに挑むしかないのであるが・・。

残留争いといっても一昨年ほど切羽詰ったものでなく、数字の上では圧倒的に有利、ただ一時も早く数字の上でも残留を確定させたい気持ちに変わりは無くこの日を迎えた。相手はEVEN、3年ほど前に対戦し結果的に逆転勝ちしたものの怖さを感じてはおらず、今年1試合観た限りにおいてもその思いに変わりは無かった。しかしその1試合はリバティ戦、そうコスタリカが過去3戦1試合も勝てないでいる相手である。しかもその試合に2-1で勝利を収めている。数字の上では侮れないどころか脅威であったが、その試合はリバティの上を行くカウンター狙いのみのサッカー、リバティが焦れに焦れて珍しく攻撃に出るところをカウンターの餌食にし、見事に勝利を収めたものであった。カウンターの恐ろしさを教えてくれたことと対リバティ戦の戦い方を教授頂く事になったが、それでも脅威は感じないままにゲームプランを描いていた。

そして当日、ゲーム前にユニフォームの色の確認を行うべく相手方がたむろっている辺りに行き「EVENの方ですか?」と聞く、ピンクのユニをまとった3−4名がキョトンとした表情でお互いの顔を見つめあう・・そのうち1人が慌てて「ハイ、そうです。」と答える。「コスタリカの者ですが本日そちらは何色のユニフォームを着ますか?」の問いに再度沈黙・・。1人が他のメンバーに聞きに行き「今着ているピンクです。」と遅れての回答、本日ここにいる3-4名は助っ人である!そう断定した私はその3-4名の練習をその後特に念入りに見守った。格別の助っ人で脅威になる恐れがあったからである。無論その場合、ゲームプランに変更を余儀なくされるが・・結果、当初の作戦通りのゲームプランで行く事に最終決定した。すなわち「攻撃・攻撃F東京・・である。」(ちょっと縁起が悪いチームのサポーターソングであるが・・?/今シーズン後に明確になるでしょうが)

システムは4-2-3-1(聖/傑・遼・藤野・半谷/なつ・廣重/村山・レビン・小野/剛)ベンチにみつ・稲垣・タクト・小菅・鳥海を置いてのスタートとなる。遼が久しぶりのためみつで万全を期すこととなる。本日のテーマは前記通り「攻撃!」受身でスタートするであろう相手をキックオフから徹底的に攻め込みまずは先取点、その後も攻め続け攻撃で圧倒し、叩き伏せるつもりであった。事前サーベイ、コーチングの結果ではそれでいけるはずであった。果たして本日の結果は・・結果的には万事ゲームプランどおりであった。

特筆すべくはキレキレ村山、6分に左からドリブルで持ち込みやや角度をつけたところで右足強振、ボールはマウスに吸い込まれる。そして1分後、同じ展開でボールを持った村山が左を崩して中央まで切れ込みレビンにエンジェルパス、レビン当然のようにこれを蹴りこみ前半7分で2-0、その後は村山の活躍に刺激された剛がヒロユキがそしてレビンが再三再四得点を狙うが好機を活かせない・・。通常は好機を逸し続けると流れは相手に行くものであるがあまりに圧倒的に攻撃し続けるため、浮気性の勝利の女神も今日ばっかりは浮気心が起きなかった様子、結局圧倒的なシュート数の違いとボールポゼッションをキープしたまま前半終了のホイッスルを聞くことになる。

勝利は確信しているものの、もっと得点は欲しい、後半は稲垣(半谷)みつ(遼)やや遅れてタクトをヒロユキに代えて投入する。ヒロユキの中に切れ込む動きに不安があるとの申し出と(実際切れ込むと踏ん張りが聞かなく、シュートをたびたび吹かしていた)ボランチで代えるなら廣重・・と思っていた廣重の出来が良かったからである。廣重をヒロユキの位置に上げ、タクトをボランチに入れる。結果的には後半の攻撃力にも遜色がなく、後半立ち上がりからも攻勢が続いた。しかしながら後半立ち上がりも攻めに攻めながら得点は記録されず前半の後半同様、得点のこう着状態が続いた。

募るイライラ、攻めまくりながら得点無しの状態の継続にまたしても村山がピリオドを打つ!左からのボールを受け取り中央に進出、ややミドルの位置ながら強引に撃ったシュートは自身本日の2点目となりゴール右に吸い込まれていった。相手の戦意を完全に喪失させるある意味貴重な3点目であった。そして14分後、右からのCKをレビンが直接ゴールに吸い込ませ、実質本日のゲームは終わったかに見えた。

しかし勝利の女神は簡単には我々に微笑を投げかけてはくれなかった。まるで途中の時間帯に対しての罰ゲームを与えるように・・。後半32分、33分と矢継ぎ早に失点する。いずれも左サイドを崩される、当然勢いづく相手チーム、コスタリカは鳥海・小菅の連続交代等で時計を進める。その甲斐あって残りはロスタイムまで2点差をキープ、「まぁ大丈夫でしょう」その思いに実のところ社会人に登録しながら・・すなわち登録費をきちんと払いながら(ヒロユキ!良く聞いておくように!!)今年度、本日初めて社会人としてピッチを踏む鳥海が太鼓判を押してくれた。

ゴール正面25m地点で得たFKのチャンスをまたしても村山が無回転シュートで活かす、相手GKたまらずこれをファンブル、そしてそこに詰めたのが我らマスターズ/シニアの星、鳥海普意!同じく詰めた剛と争うようにボールをマウスに正しくパス、追われた展開ゆえ貴重な5点目がコスタリカにもたらされた。鳥海社会人として思い出せないくらい久しぶりの得点、本当にオメデトウ、いつも、いつもバックアップメンバーとして快く参加し続けてくれていた鳥海に女神からプレゼントが勝ち点3と共に与えられた。さあ最終戦、なんとしても5割に戻し気持ちよく会長杯に臨もうぜ!!

福島  5.0 得点欠乏症?逸機目立つ
廣重  6.0 豊富な運動量で勝利に貢献
半谷  5.5 落ち着いたボール裁き
村山  8.0 2得点2アシスト文句なしの活躍
小野  5.0 前線でボール受けるも切れ込みに切れなく・・
杉崎  5.5 失点は不運、何しろ声と早めの参加表明を
れびん 7.0 結果残すも、本来のキレには遠く
タクト  6.0 ボール貯め、前線に供給
佐久間 5.5 サイドは崩されず攻めにも意欲が
鳥海  6.5 Congratulation!ご祝儀です。 
山崎  6.0 ボランチで体張り前線に意志を持ったボール供給
藤野  6.0 慣れないDFながら前線にも顔を出す
遼    5.5 久しぶりの割には体動く
稲垣  5.5 スピード不足ながら運動量は負けず
みつ  5.5 2失点は頂けずも的確なラインコントロール
小菅  5.5 久しぶりのゲーム参加、ミスキックもご愛嬌?
監督  6.0 相手読みきっての強気の采配、思わぬ失点もほぼゲームプランどおり

(久保田)

2010/8/29 北区社会人リーグ1部B 第7戦 vsノールチ
北区リーグ1部Bブロック 第7戦 対ノールチ 2010年8月29日(日)Kick Off 13:30
北運動公園サッカー場 天候 晴れ グランドコンデション 乾燥・良好

FCコスタリカ 0(0-1 0-2)3 ノールチ


【得点】
なし

0-1 (前半34分)G前でみつのクリアミス、相手にボールが渡りガラガラのゴールに叩きこまれる
0-2 (後半 6分)前掛かりのDFの後ろに放り込まれコスタリカ右サイドに展開、Sは聖の逆に
0-3 (後半23分)最後まで前掛かりの裏を取られるフリーで放たれたボールが馬場の脇を抜ける

1部での戦いが3年目を迎えた我FCコスタリカ、しかしながら3年目の本日まで6-9月に勝利なく、暑さに徹底的に弱い現実より引き分けで勝ち点1を得るのがやっとの状況で迎えるのは今期無敗、昨年度準優勝の強豪ノールチ・・。

我チームにとって本日ノールチ戦を落とすようなことがあれば残り全勝でもやっと5割、それでも昨年度を上回ることが出来ずに本年度の組み合わせの厳しさと前記、暑さに超弱い現実が容赦なく我々の頭上に降りかかってきていた。異常気象による連日の猛暑とともに、当然本日も超猛暑、加えてスプリンクラーで水を撒いてくれる順番からも外れ、眼の前のノールチと共に暑さと土埃とも闘わなくてはならなかった。無論相手にとっても同じ条件、返って灼熱地獄の方がジャイアント・キリングが起こりやすい・・自分自身に言い聞かせてのスタートとなる。

ノールチとは昨年度も対戦、実際巧みで良いチームであったがコスタリカも小野は勿論、春樹・みつの欠場に加え獅子・なつが足痛でほとんど出れず、レビンも体調不良、しかも傑・タクトがドタキャンと欠場者でスタメンが組めるほど悲惨な状況下での戦いであった。それでも前半はほとんど持ちこたえ、結果的に0-3の完敗ではあったがコスタリカがベストの布陣で臨めれば十分勝算が立つものと考えられていた。

ノールチ側の補強の情報は無気味であったが・・。そしてまたしても我チームに欠場の嵐が吹く・・部費の残りを払うのを恐れてかヒロユキが、シフトが組めず好調村山が・・これで両翼がもがれる。縁の下の力持ち、北村・稲垣・・そして足が回復せず主将の獅子がまたしても・・(泣)主将になったとたんに出席率が格段と落ちた現実を踏まえ、今後の奮起を獅子に期待する。唯一の救いは1年ぶりに復帰した春樹であった。しかしマジに1年ぶり、加えてこの猛暑・・春樹に活躍を望むのは酷というものであった。従って昨年実感した強さをリスペクトし4-3-1-2の守備的フォーメーションで挑むことにした。

参加メンバーも少なく、シニアカテの選手を散りばめ、社会人選手の時間を稼ぎ(極力フルを避けるように考え)スタミナ温存、負担を少なくし前半を持ちこたえさせ後半に廣重・山口のスピードを投入、1点取って逃げ込むゲームプランで有った。昨年の戦いより多くの点は望めないこともあり・・。最近2試合の早めの失点の影響もあって久しぶりに超守備的な布陣で挑む、GK聖、左から傑・みつ/守屋のゆうちょコンビ、右に春樹、守備的MFに半谷、藤野、坂本、トップ下にレビンを入れ、トップに後藤/福島で臨むことにした。坂本・守屋には前半で交代を用意し、なつ/タクトを用意、後半は春樹に代え廣重、後藤に代え山口を投入のプランでキックオフのホイッスルを聞く。

試合は予定通り圧倒的ではないがかなり高いボールポゼッションを相手に取られ苦しいスタートを余儀なくされる。しかしシニアを配置したこともありスローペースに持ちこめ老獪な守備で決定機は防いでいく。しかしチャンスはない・・。一進一・五退的な戦いの中、前半25分、終わってみれば最大の、かつ唯一のチャンスがコスタリカに訪れる。珍しく縦に入ったボールが後藤に渡り、後藤がこれをヒールで後ろに流す、そこに走り込んできた福島、恵まれた体で巧みに相手をブロックしながらゴールに一直線、典型的なフクシマゴールのプロローグである・・が本章が現れない・・福島の右足から放たれたボールは力なくGK正面を突く・・、ベンチはがっくり・・最終的にはこのショックが尾を引くこととなる、すなわち最後までゴールを匂わせるチャンスの二度目は訪れなかった。

似たような展開が続く、が相手も十分攻めあぐね前半34分、すなわち終了寸前まで0-0の展開が続く、コスタリカペース、ゲームプラン通り、これで後半俊足コンビがゴールを演出してくれれば・・またしても淡い期待は無残に打ち砕かれる。終了間際、右から展開されボールは中央にクロスとなり供給される。中央で若干絡まれるも、そこを抜けたボールはみつの前に・・なんなくクリアで事なきを得る・・誰しもが思った瞬間悪魔がほほ笑んだ。なんとみつが頭で空ぶった〜ぁ、相手に渡ったボールは逆サイドに冷静に展開され詰めていた相手はガラガラのゴールにボールをパス・・正に悪夢の失点となった。

せめて前半0-0で行ければ、本当に期待は裏切られるもの、気を取り直したつもりであったがやはり自分自身を含め十分な気力で臨むことに失敗する事になる。後半は攻めなければいけない、なつを明確にトップ下に配置しタクトからボールを供給させレビンとともにゲームを作らせるつもりが前半のトリプルボランチの位置取りから明確なポジションチェンジの指示が遅れ、結果的にレビンまでもがボール欲しさと守備のため低い位置にポジションを置かざるを得なくトップ下が空白地帯に・・そこを徹底的に突かれポゼッションは圧倒的にノールチに・・。CKが10:2この数字が明確にゲーム内容を物語っていた。後半6分、23分完全に前掛かりのコスタリカの裏を取られ、すかすかのDFの間を相手のパスが縫っていき事実上コスタリカの4敗目が現実となった。

後半終了間際、本日大不調のレビンがフリーになりながらも結局シュートに力がなく、新生準社会人病でないことを祈るしかないのが隠しようがない現状である。5割は目指そう!まずは残留確定させよう!!(最後にくやしいが・・特別優れた選手がいないものの、全員が一定の技術をもち、最後まで足が止まらない、本当に悔しいが良いチームであった。)

福島  4.5 1:1ものに出来ず、得点臭発せず
廣重  5.0 豊富な運動量もチャンス演出できず
山口  4.5 前線で孤立、ボール呼び込めず
半谷  4.0 パスミス目立つ
杉崎  4.5 失点は止む無しも、もっとコーチングを
坂本  4.5 無難にこなし無失点で交代
れびん 4.0 風邪の影響?最後までキレ戻らず
タクト  4.0 ボールこねすぎ、枚ボール度々失う
後藤  5.0 良くカラムも決定機は作れず
佐久間 4.5 堅くサイド完封
守屋  4.5 無難に持ち時間零封
鳥海  4.5 すいません、またまた今回も出られる余裕を作れずに
山崎  4.0 豊富な運動量も周りとの連携に課題が
藤野  5.5 CBでの起用にも応える
柄澤  5.0 久しぶりさを感じさせない安定した守備
馬場  4.5 失点は残念も安定感抜群
みつ  4.0 クリアミスと再三バック取られる
監督  4.5 前半は無難に過ごしそこね、後半に采配乱れ

(久保田)

2010/7/25 北区社会人リーグ1部B 第6戦 vsCSL
北区リーグ1部Bブロック 第6戦 対CSL 2010年7月25日(日)Kick Off 13:40
北運動公園サッカー場 天候 晴れ グランドコンデション 乾燥・良好

FCコスタリカ 2(2-3 0-0)3 CSL

【得点】
小野 後藤

0-1 (前半 3分)村山ハンド→FKダイレクト(GK前?)
0-2 (前半11分)左崩されループ
1-2 (前半21分)村山右崩しアーリークロス小野さわりコース変える
2-2 (前半32分)マーク甘くなった→後藤ミドル、GK手を弾きマウスに
2-3 (前半34分)左崩され出てきた聖の横をライナーで抜かれる

恐怖の4か月・・例年猛暑の続く6-9月は我コスタリカにとって勝ち点を上げることができない極めて厳しい期間と位置付けされている。それでも若干の進歩はあり7月に行われた対一ノ瀬戦は相手の不調もあり勝ち点1のみは上げることができた。しかしながら圧倒的に有利な展開の中でのドローは実質負けに等しく、事実相手の子石川に勝ち点1をプレゼントしてしまったというのが実感でもあった。(一ノ瀬はコスタリカ戦を終わって4敗1分けで勝ち点1・・・誠に残念ながら子石川を奈落の底に落とし損ねてしまった・・・。)

そんな状況を引きずったままで迎えたCSL戦、やつらとは一昨年対戦し先取点を上げるも自力とスタミナの差で後半はチンチンにやられ、終わってみれば2-4、強気の獅子にして「今まで対戦した中で最もツエー!」といわさせた相手でもあった。そんな相手にベストメンバーで臨み、パワーアップしたコスタリカの力で本年好調でないCSLに一泡食わせてやる・・の意気込みは参加状況の確認の段階で崩壊することになった・・(泣)

攻撃をリードし、好調を維持し続けているレビンが10回目(?)の卒業旅行で不参加、南アにて決勝観戦は理解出来るもその後も3週間欧州をサッカー観戦の旅を続けているとは・・親の管理能力を疑うしかないでしょう・・というのが実感である。そのレビンにボールを供給し、アンカーとしてゲームの構築を担わせているナツが業務(湘南の試合が日曜にありやがんの!)の都合で早々と不参加(泣・泣)加えて守りの要、主将の獅子の膝の調子がおもわしくなく土壇場不参加(ゲームには来た)小野を加えた新生コスタリカの創世記を支えている4本柱の中で3名が不参加、統計はとっていないが3/4が不参加時の場合の勝率は極めて低いものと思われる。自ずと小野と創世記第二世代の佐久間グループに期待がかかる、例によって集合時間に間に合わないのが、遅れ気味で佐久間・タクト・後藤が合流、なんとかスタメンを決定し「ツエー」CSLに臨むことになった。

ゲームコンセプトしてはDFラインはあまり高めに設定せず、最終ラインでクリアし余裕がない場合は相手の背後まで思いっきり蹴り込み福島・ヒロユキが走り勝ってくれることに期待する。中盤の消耗を避け、相手のDFのスタミナを奪う、一昨年の試合ではこのパターンでチャンスを演出しており当日の暑さ、サイドの崩され防止加えてレビン・ナツの不参加による中盤の構成力不足を補うための得策と思えた。結果的に交代を考慮しての先発は以下のようになった。

GKは連絡の遅い聖、DFは坂本/みつ/傑/半谷、ボランチに北村/タクトの先発、ボランチは消耗が激しいので後半はセットで代える予定、最近好調の1トップ、3トップ下を採用しトップ下に後藤/村山/小野を置き、トップには福島を添え盤石を期する。3本の柱が不在でもそうは見劣りしないメンバーを組むことができ、コスタリカもチームとして立派になったものである・・と感慨にふけりながらキックオフのホイッスルを聞く。

炎天下にキックオフされた試合に思わぬ展開が待っていた。試合全体が全く優位か否かの判断もつかないままの前半3分、相手ボールを奪わんと飛び込んだ村山の手がボールに触れ、展開に関係がない状況でハンドが取られる・・ルールとはいえかなり厳しいジャッジであった。ゴールまで30m?角度的にも2010年W杯南ア大会、日本-デンマークで本田が無回転で先取点を奪った位置と酷似しているように思えた。いやな予感がしたのも事実であるが所詮ここは北区リーグ、本田がいるわけではあるまいし、ここからダイレクトに狙える選手は早々おるまい正直狙えるのはレビンくらいではあるまいか?思いはピッチ上の選手も同じ、壁は3枚で残りのメンバーはほぼ全員ぺナの中で相手選手をケアしていた。90%以上の確率で合わせてくる・・その思いはGKの聖も全く同じ、いや聖は100%と思っていたのではないか?相手の右足が強振された、果たして放たれたボールは強い意思をもってダイレクトにゴールを襲う、勢いは対してないもののそれが幸いしループを描いて確実にゴールに・・100%と判断し、かなり前に出ていた聖にはたまらない、丁寧に頭を中心に弧を描かれボールはマウスに吸い込まれていく、前半3分非常に厳しい状況に早くも追い込まれていった。

しかし逆に考えればまだ3分、逆転する時間はまだたっぷりとある・・事実本年度たいして好調でないCSLにコスタリカ攻撃スタッフが挑みかかっていく、村山がサイドを破り小野がルーズボールを俊足でマイボールにする。この展開が続けば前半に同点、後半に逆転・・の青写真を描いた判断は間違っていなかったでありましょう。しかしながら試合巧者のCSL、耐えた展開からカウンターで前線にボールが供給される、再三の突破を許していた坂本サイドがまた破られDFとの連携ミスで前にでていた聖の頭をまたまた、今度はゆったりとしたループが襲う、完全に前に出ていた聖にはなす術もなくボールは再びゴールマウスに・・前半わずか11分で0-2のビハインドを負わされることになった。

ゲームプラン大崩である。しかし再度言っても慰めにならないがまだ11分、コスタリカ戦士もまったく同じ思い、攻撃の手を緩めず相手ゴールを脅かし続ける、そして前半21分その攻撃が実を結ぶ。右に流れた村山が果敢にサイドを突破して中央に低くアーリークロスを供給、中央に飛び込んだのは帰ってきた俺たちのヒロユキ!ボールに”触り”コースをやや変えたボールはサイドネットに吸い込まれた。ヒロユキ歓喜の北区1部リーグでの初得点である。これが逆転ゴール、同点ゴールなら歓喜のパフォーマンスも飛び出るところであるがまだ追撃の1発、パフォーマンスはお預けで試合は直ちに中央サークルに戻された。

尚も激しい追撃は続く・・圧倒的とは言えないまでもかなり高いボールポゼッションを活かし相手ゴールを脅かし続ける。次に実ったのはヒロユキから11分後の32分、中央でルーズボールを拾いゴールを目指した後藤の前にマークが甘くなった相手DFはいない・・後藤思いきりシュート、ミドル気味であったが放たれた勢いのあるボールはGKの手を弾き左のサイドネットを揺らす・・今度こそ歓喜の同点ゴールである。

0-2から強豪CSLに追いつき展開は押せ押せ・・ベンチも勢い付かないわけがない、ベンチも含め思いっきり前掛かりになったコスタリカに好事魔多しの格言が遅いかかる。不調の坂本に代え山口を投入、盤石の態勢を敷いたつもりであったがまたしてもサイドをカウンターで崩される。既に前半ロスタイム突入寸前、このワンプレーを耐えればハーフタイムで徹底的に立て直せれる・・思いもむなしまたしてもGKとDF連携の悪さを付かれ、前に出た聖の頭越しに3度目のループが容赦なく襲いかかる(若干ライナー性ではあったが・・)折角の歓喜からわずか2分後、実質前半ロスタイムと言っても良い時間帯であった。正直これは効いた・・。

上げ上げムードに水を指す一撃・・そうなるいやな予感・・得てしていやな予感はあたるもの、後半も展開はコスタリカであったが福島の、そして村山のループが次々にマウスに嫌われる、復調気味のヒロユキがボールを追いかけ回すもゴールには繋がらず、結局トップ下のボール配給欠乏症が最後まで完治しないまま相手に歓喜のホイッスルを聞かせることになった。圧倒的とは言わないまでもボールを支配し、それでも勝ち点3どころか1も奪えなかった現状・・3本柱がいないままの戦いでのこの結果の内容を評価すれば合格であろうが勝ち点0の現実だけが我々にもたらされた。幸いにも次にはレビンもナツも獅子も帰ってくる。トップ独走のノールチに一泡も二泡も食わせてやれるだけの舞台は整った!

福島  4.5 守備では貢献もループ実らず
廣重  4.5 守備を助ける運動量
村山  5.5 サイド突破は評価、トップ下では期待に応えず
山口  4.5 切れが今一?
半谷  4.5 サイドを封じピンチを未然に
杉崎  4.0 DFとの連携悪く3失点は無念
坂本  4.0 相手FWにチンチンに・・再三股抜かれる
タクト  4.5 攻撃構築の努力もむなしく、パスミスも目立つ
後藤  5.5 切れのある動きと見事なミドル
佐久間 4.5 マッチアップに不安はないもののパスの精度が
北村  4.5 確実に攻撃の芽を摘み、守備を落ち着かせる
藤野  4.5 切れはないものの不安も払拭
小野  6.0 攻撃面での切れは復調?パスの切れは未だ戻らず
みつ  4.5 守備の立て直しに貢献、後半は無失点
守屋  4.5 ベンチワーク、ご苦労様
監督  4.5 攻守ともにアイデア不足、勝ち点奪えず

(久保田)

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