北区リーグ1部Bブロック 第9戦 対ジャックス 2012年10月28日(日)Kick Off 09:20
赤羽スポーツの森公園サッカー場 天候 曇りのち雨 グランドコンデション 良 35分ハーフ
FCコスタリカ 2(1-1
1-0)1 ジャックス
1-0(前半10分)Go→ヒロユキ→マサ〜LS
1-1(前半32分)相手FK、聖パンチングミス
2-1(後半29分)廣重↑Go H
Shoot
コスタリカ ジャックス
前半 12(4) 5(3)
後半 8(3) 3(1)
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20(7) 8(4)
胴上げは拒むつもりであった。
2012年10月28日赤羽の森スポーツ公園サッカー場午前10時36分ロスタイムがほとんど無い状況で終了の、いや我がFCコスタリカの北区サッカーリーグ1部Bブロックでの優勝を告げるホイッスルが高々と響き渡った。同時にそれはチーム創立39年目にして始めての快挙が達成された瞬間でもあった。
試合前からチームのメンバーには十分伝えていた「Bブロックの優勝は決勝に進めるチケットを入手したに過ぎず、ここで喜んで決勝で負けたのでは全く意味がなく恥ずかしい、だから祝勝会もオフィシャルには開くつもりはない。」
無論浮かれていた自分自身への戒めを含めていた。恥ずかしい話ではあるが先月EVENに勝利を収めてから、日々頭の中に占めるノールチの存在が大きくなっており、同日15:00にキックオフされる1部Aブロックの優勝を決める戦い「ノールチvs TFF」はあくまでノールチの進出を完全に想定していたばかりか、目の前の試合Bブロック優勝を掛けた大一番「FCコスタリカvsジャックス」の試合にも集中できないままにこの日を迎えていた。
当然その状況で簡単に勝てる相手など北区1部リーグには存在しておらず、後述するとおり大いなるお叱りを勝利の女神から頂くことになる。結果的にはそんな状況でも苦戦はしたものの勝ち点3を加えることが出来、派手に追撃してくる「アバンツァーレ」を振り切り7勝2分無敗の好成績でBブロックを制覇することが出来た。しかしながら内容もさることながらこれから突き進む道に立ちふさがる大きなノールチの壁を乗り越えないことには野望である「天皇杯東京都予選=東京カップ出場」の夢を実現出来ない・・そんな現実から胴上げは拒む予定であった。
実際には終了のホイッスルからメンバーの挨拶までの一連のセレモニー、感傷的になる自分を抑えきる予定であったがメンバーに捕まり胴上げが始まるまでに長い過去の様々な出来事が頭を過ぎり、溢れてくる熱い気持ちを抑えられなくなっていた。幸いだったのは当日激しさを増してきた雨が眼鏡の曇りとなり、我慢していた情けない顔をメンバーに晒さずにすんだことである。「志はまだ半ばにまでも行っていない!」言い聞かせながら宙を舞った気分は格別でもあった。同時に11月25日は「北区No.1としてもっと清々しく宙を舞いたい!」その思いをより強くしたのはあえて記述するまでもない。
当日の試合は最終戦でもあり、以前であれば「シニアで協力頂いたメンバーへの御苦労さん先発」や通常先発フル出場の機会に恵まれないメンバーを優先的に先発メンバーに組み込んでみたりしたが流石に今回はそうは言ってもいられない。頭の中はノールチ一色でも眼の前の敵から勝ち点3を奪わないことには対ノールチ戦は叶わぬ夢となってしまうのである。それでも熟考の結果、マスターズに足を掛けているメンバーも均等にハーフタイム分は出てもらうことにした。(実はかなり悩んだ・・でもリーグ戦の最終戦!)
相手の現状を鑑み、問題なく勝ち点3奪取を託されたメンバーはGK聖・DFにガキ/みつ/ナオ/シゲ、MFはフジ/ナツ、3枚シャドーにマサ/ごっつ/ヒロユキ、ワントップにGoの鉄板布陣で臨む。優勝が掛る最終戦、当然参加メンバーの意気込みも高く実質フルメンバーの参加、実にAKB39/レビン/のり/ひろ/ムラ/獅子をベンチに置く豪華さであった。獅子とひろはイエローカード累積2枚、ノールチ戦を考えるに出来れば本日は使わない、使っても短い時間にする・・の思惑もあってベンチスタートとした。また当然でもあるがノールチ戦に向けて最低限のテスト布陣も試みる予定であった。しかしここに不在の鉄板参加メンバーが一人・・そう卓也は後に二度寝の大寝坊に寄る不参加が判明する。こんなことで、しかもこの大切な試合で連続参加記録が途切れるなんて・・全く惜しい話であるが釈明・謝罪は取りあえず次節とする事にする。トレーナー(?)として参加の春樹を含め、基本的に全登録メンバーフル参加で早朝第一試合であるがゆえ9:20のキックオフのホイッスルを聞く。(卓也は試合途中にサポーターとして参加)
試合は予想通り圧倒的なポゼッションをコスタリカがキープしたまま推移していく。リーグ順位通りの展開・内容である。しかも開始早々の2分、ビッグチャンスがコスタリカに訪れる。右を突破したGo、相手からのプレッシャーもない状態で余裕を持ってマサの左足に合わせたクロスを供給、最前線に進出したマサの”悪魔の左”炸裂!超幸先の良い先取点ゲット!誰しもがそう思い、ここ一番に強いマサのゴールを疑う者はいなかった。が・・・しかし丁寧にミートされたボールはゴール左に外れていく。マサに取って難しくもないシュート、蹴った瞬間ベンチの誰もが拳を天に突き上げた完璧なミート・・しかし結果は・・そしてこの早い時間での先取点を奪うことが出来なかった事実が暗雲となり次第にコスタリカの上に広がっていった。
それでも最初の暗雲は直ぐに途切れ光を見出すことが出来た。前半10分、今度は左に回っていたGoから右で待っていたヒロユキにパスが供給された。ヒロユキ前にスペースがあるゆえ自分で突っかかっていくと思いきや最前線で待つマサに狭いエリアながらパスを通す。上で見ていて「ここに通せばマサがフリーでパスを受けることが出来るが、ヒロユキは自分で行くだろう・・」と思った途端にパスを選択したヒロユキのナイス・チョイスであった。
フリーでパスを受け何メートルかドリブルで前進することが出来たマサ、今度も外すほどスキルは低くなかった。決して遅くない先取点、大袈裟にいえば展開から見て終了後のコメントを考え始めていた・・と言っても嘘はなかったでありましょう。
しかしながら前述の暗雲は時間の経過と共に次第にその濃さを深めて行く。内容は圧倒し続けるも何しろ追加点が奪えないのである。体自体はキレキレのマサはその後も再三左サイドを突破、得点機を演出あるいはシューターとなる。しかし微妙にマウスを外しマウスの中にラストパスを供給できない。相手の攻撃に怖さは全くなく失点の恐れは皆無に近かったものの何しろ1点では不安が全く解消しない。このような展開でのしっぺ返しはサッカーの世界では日常茶飯事である。それを確信付けるように21分、22分と立て続けにフジ&ガキがリタイヤ・・とくにガキは後に骨折が判明する重傷。フジにしても古傷の再発・・尾を引きそうである。
しかしながら誠に申し訳ないが怪我人のケアは考えていられなかった(本当に申し訳ない)思惑の変更は止むを得ずレビン、AKB39を連続投入、結果的には豪華なベンチでかつ前半であった事が不幸中の幸いであった。(試合中の交代枠は3人まで・・ハーフタイムには制限なし、当たり前であるがこのルールが選手の起用には大きく影響してきたが)
レビンをボランチで起用する・・ノールチ戦用の試験は思惑と違う布陣ながらここの部分のみは実行されることになった。その後もこう着状態は続く、再三ペナの中にマサ、Go、ヒロユキが侵入しながら一向にマウスの中に飛ばない状況が続く、これだけ押しまくりながら前半は1-0かよ・・ある意味贅沢な悩みは嫌な方向で解消される(?)相手のカウンターをコーナーに逃げた前半終了間際の32分、たいした勢いもないCKが、それでも聖を襲う。パンチングでなくキャッチにいった聖を今度は悪夢が襲う。聖の手中を嫌ったボールはなんとマウス前に詰めていた相手の前に・・相手選手これをなんなくマウス内に蹴り込む・・。終了間際のまさかの同点劇、コスタリカに取って最悪の展開第1部は取りあえずのホイッスルで幕間を迎える。
しかしながら絶対的なポゼッションをキープしての展開、しかもハーフタイムに活きの良いのり・ムラ・ひろを一気に投入、のりのロングパス供給からムラがペナの中でサンバを踊り、ひろがサイドを引き裂けば追加点は時間の問題、プランでは後半に3点は固いものと思っていた。前線を活性化させるべくレビンは投入済み、正直不安はほとんどないままに後半のキックオフがなされた。
後半もボールポゼッションは高率を維持、追加点は本当に時間の問題・・誰しもがそう考え思いは11月25日に飛んでいた。猛追してくるアバンの勝ち点はMax21までしか伸びず現在20の勝ち点を獲得しているコスタリカは今日勝つことにより23まで伸ばすことが出来、堂々のブロック優勝、しかしながら引き分けた場合は21までしか伸びずに得失点差ではアバンより5上回っているに過ぎないため2試合残すアバンが下位との対戦を残していることから逆に劇的逆転優勝をさらわれる可能性が極めて高くなってしまう現実を直視しないままに・・。
時間の経過とともに確実に頭の中でノールチの存在が薄れていった。兎に角この試合に勝たなくては・・集中しなくては・・何しろ追加点、そして多分それが決勝点・・・。眼の前では一方的な試合が展開されていく、しかしながらプレッシャーからかムラのドリブルにキレがなく度々DFの足に引っ掛かりひろがスピードに乗れない。レビンのパスにはミスが目立ちヒロユキが徐々に消え始めていく。それでも最後にヒロユキの足が爆発してくれれば・・本当に淡い期待が水泡と化す。
後半17分、今度はヒロユキが足を痛めて×マーク・・強気のヒロユキが自らピッチを後にした。残りの交代枠は1、無論ベンチには闘将獅子がいるので問題はなかったが累積を考え出来れば温存したかったのが本音である。しかしここで交代させずに勝ち点を失っては元も子もない。結果的にはここまで獅子を残しておいたのが最後に女神の微笑みを引きよせる第1章になる。
ピッチのメンバーを鼓舞する獅子、全体に活力を与え押しまくりながらこう着状態であったチームに躍動感を取り戻させた。一方的ながらパスミスからカウンターを放たれる唯一の不安な要素も獅子が消火に努め、完全に一方的な試合を”超”一方的な試合にしていった。ジャックスは完全にゴール前に釘付け状態である。後は追加点、事実上の決勝点、得点欠乏症・・先取点が前半10分ゆえそれから本当に長い時間、拳を突き上げるタイミングと逸していた。守りに徹しられればゴールをこじ開けるのは至難の業、それでも何としても石にかじりついても欲しい・・本当に点が欲しい・・飢餓状態がほぼ頂点に達したころ、欲望が枯渇し切ったころ、実に先取点から55分後(約1時間後!!)勝利の女神が雨となって赤羽の森に降臨した。
第2章の幕が開いた。ハーフライン付近でボールをキープしたシゲが高い位置までボールを運ぶ、シゲをマークした相手DF、ヒロユキ→獅子の交代の時、AKBから「シゲが×・・」と訴えられていた現実からシゲにDFを振り切るスピードは残っていないものと思われていた。
事実、じりじり上がりながら中へのパスを伺うシゲ、マーカーもじりじり下がる、そしてそこに女神の雨が降り注ぐ、人工芝の雨に足を滑らせたDFがなんと転倒、それでも直ぐに立ち上がることを警戒し中へのパスを再度伺ったシゲに疲れから起きあがるのに時間を必要としたDFが眼に入る。それを見たシゲが勝負を掛ける!思い切り高い位置までボールを運びペナの前まで侵入、本当に最後の力を振り絞って早いクロスを供給、全員の思いを乗せたボールは確実に中央で待つGoの頭にドンピシャリ!
次の瞬間ボールは相手には非情に、コスタリカには歓喜以外の何物でもないものに変化を遂げていた。正直この後の5分間、必死にボールをキープして時計を進めることに注力したレビン・ナツ等の働きは目前で展開される試合の最後のシーンであったであろう事以外うつろな記憶しか残っていない。固辞すべく胴上げで宙に舞うまで・・
最後に女神の贈り物で挑戦権を得た恩恵を活かし、今度は全員で頭が真っ白になるまで、余力を残すことなく走り続け、終了のホイッスルと共にぶっ倒れる覚悟で最終血戦に臨もうぜ!!!
剛 6.5 ヒロユキへの展開と決勝ゴール
ヒロユキ 6.0 闘志がやや空回り?マサへの冷静なパスは評価
獅子52 6.0 沈滞したムードを鼓舞し盛り返す
ごっつ 5.5 前線で消える時間多し
ムラ36 5.5 ゲームに入れずドリブルにキレがなく
マサ 6.0 1得点(先制点)評価も逸機も多くプレッシャー?
ひろ36 5.5 意欲的なかき回し
藤野 5.5 バナレ?途中での退場が惜しまれる
レビン21 5.5 目立ったのはパスミス?
ナツ 5.5 ボランチで踏ん張るもパス精度今一
シゲ 6.0 最後に踏ん張りナイスクロス
みつ 5.5 セットからとはいえ失点は悔やまれる
のり36 5.5 最終ラインに落ち着きをもたらす
ガキ 5.5 名誉の重傷、堅守だったゆえ悔やまれる
AKB3922 5.5 パスミスと不安定さが目立つ
ナオ 5.5 最終ラインにバタつき?動きやや硬く
聖 5.5 パンチングミスが悔やまれる
卓也 -- たわけ!寝坊とは!!
春樹 -- 店長業務ご苦労さん、多忙な中の応援に多謝
監督 5.5 相手の出方読み違え等、次の戦いが頭の中を制覇し集中できず
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