リベンジ完遂!1部への道、上々のスタート 北G 17:00Kick Off
FCコスタリカ 5(2-1 3-0)1 稲付
【メンバー】
小菅 石川 八木 稲垣 前原 獅子 小野 中越 福島 柄澤 山口 藤野 馬場 みつ 豊岡 れびん 坂本 浅野 久保田(高校) 監督
【得点】
福島 1 小野 2 レビン 1 山口 1
結論から書くと豊富なメンバーと試合前のアップの差を痛感した試合であった。すなわち本当の意味での総合力である。出番が少なくても常に多くのメンバーが参加してくれ、また獅子が若手を中心に試合開始2時間前からアップを始めてくれていることがメンバーに浸透し試合に臨むメンバーの意識が高まってきている事実がなによりこれから長いシーズンを戦わなくてはいけないコスタリカに与えられた大きな武器であると言えましょう。
しかし試合が始まるまでは本当に心配であった。ゲームメーカーで独特のリズムを持っているナツがまず欠場、決定力を持っているレビンがバイト先であるスキー場から急遽帰京もコンデション不良は否めず、さすがにフル出場は難しい状態。加えて本日がコスタリカでのプレーが最後になる稲葉が最後にきて又々のドタキャン・・・(ったくぅ最後まで世話を焼かす野郎であった。)トップ下に適任であるプレーヤーが1人もいないことは予め予想は出来ていたとは言え、改めて現実を直視するに2007年初戦を心もとない状況で開始する事になった。戦術としてはトップ下が不在であることから前線に早くボールを運ぶことが重要であると思われた。 トップを厚くして後方から一気にトップにボールを供給し、あとはトップ同士のコラボに期待することにした。
結論としては3-4-3、3トップにトリプルボランチ、後方からボールを供給する大役は山口に期待、山口の前線への飛び出し、そしてその右足から繰り出される高速クロスは非常に魅力的であり、そのクロスに本日のコスタリカの運命を委ねることにした。山口のサポートにはやはり運動量が豊富で前線に水を運ぶ事が出来、かつ山口を助けてくれるであろう獅子に期待をする。2007年スタートの栄光のスタメンは馬場/坂本・みつ・山口/藤野・豊岡・獅子/八木/小野・福島・前原が射止めることになった。ちなみに本日の相手である稲付は2006年リーグ最終戦の相手・・無論サッカーに“もし”は禁句ではあるが、もし最終戦に我々が勝利を収めていたら我々は2月の初戦を1部のステージで迎えることが出来たのである。言わば因縁・無念の相手であったと言えましょう。(2-3で敗北をきっした試合の詳細は2006年ゲーム欄を参照のこと)
同じ相手にそう何回も負ける訳にはいかない。我々に取って本日は本当の復讐戦であった。チーム全員の気迫、復讐に燃える思い・・しかしその思いが気負いとなり悪い結果に繋がるのではないか・・その心配はあまりに予想通り、ゲームプラン通りに山口が福島がそして小野が吹き飛ばしてくれた。前半立ち上がりわずかに5分、指示通りに山口はマイボールにした後短い距離をドリブルしていき、右のバックの位置から小野に早いボールを送り込む。(ちなみに本日の3トップには福島のみを最前線に残し小野と前原には最前線の福島の後ろに位置するように指示、これによって福島対策に相手のDFが必ず1人残る事になり小野がオフサイドに掛かり難くなくなるようにと読んだ上でのポジションの指示であった。)高速クロスを小野は巧みにトラップ、いつものようにここから敵にドリブルで果敢に突っかかっていくものと思われたが今日は違った。巧みにトラップされたボールを小野は首尾よく最前線で待っていた福島に供給、福島良くこのボールの軌跡を読みヘッドでボールを捕らえる。決してジャストミートではなかったがヘッドされたボールは威力無く相手GKの頭上をループシュートになって襲う。そしてGKをせせら笑ったボールはゴールネットをパサァ〜と揺らす事になるのである。
開始5分の先制点!ベンチがそしてピッチ上の選手の活力にならないはずはない。勝利に向け何よりの特急切符である。その後全体的には押し気味ながら追加点が入らないイライラ状態が続くも25分“俺達のヒロユキ”が安心のグリーン切符を購入してくれた。相手のパスをカットし自らドリブルで左サイドを抜け出し一気にゴールに迫る。最後はGKに当てる様な強引なシュートがGKの脇をすり抜け2点目となる。しかしそのまま祭りに直結しないのは神がコスタリカに与えた戒めのメッセージでしょうか?終了間際、34分あまりの攻勢に前にポジションを取っていた馬場の頭上をコントロールされたミドルが襲う。背走する馬場が今度はあざ笑われた・・終了間際の失点・・
しかしながら後半は前半のボールポゼッションの高さを受け当初の考えどおりより攻勢に出る。(前半で前原→中越、豊岡→石川、八木→レビンへ交代済み)前半終了時のメンバーに稲垣・柄澤・小菅を加え(坂本・藤野・石川を交代させる)攻撃的4-4-2にシフトチェンジ。後半は4-4-2の効果に加えレビンの体調がフィットしてきてボールが良く廻るようになってきていた。
その効果が後半14分レビン/小野のコラボレーションとなって現実化する。レビンが小野にボールを預けリーターンされたボールをレビンがコントロールシュート、GKの右を巻くように軌道を残しボールはゴール中央に弾む・・これが効いた。後半立ち上がりから14分間漂っていた暗雲が完全に払拭された。そしてそれからは完全な“祭り”の時間がコスタリカにもたらされた。後半25分中央のこぼれ球を拾った山口がするするとバイタルエリアまで侵入しGKと1対1の局面を作る。最後はGKの横を抜けるかと思いきやノーモーションでループを放つ。意志を持ったボールがゴールの中で弾み、その7分後にまた小野がレビンのパスをダイレクトにサイドネットを揺らしコスタリカの開幕は幕を閉じた。
最後の15分は文頭に記したが相手の足がとまり、まさにやりたい放題であった。チームの層の厚さと獅子を中心に試合前のアップに時間を費やしているチームに感謝したい。快勝にも気を緩めず残り9試合、K-1へ一直線路線に軌道修正なしだ!
小菅 5.5 前回の失点症候群払拭
石川 5.5 無難に抑える
八木 5.5 堅守に貢献
稲垣 5.5 サイドを完封
前原 5.5 ボールを追い回しプレスをかける
獅子 6.0 積極的な攻撃参加
小野 7.5 2得点と冷静なアシスト
中越 5.5 守備的な貢献
福島 6.0 見事なループヘッドとポストプレー
柄澤 6.0 中央を危なげなく
山口 7.5 堅守と攻め上がり確実なサイドチェンジ1得点を評価
藤野 6.0 運動量でピンチを未然に防ぐ
馬場 5.5 失点は悔やまれるも・・
みつ 6.0 交通事故の失点以外は危なげなく
豊岡 6.0 攻守の切り替えのポイントとなる
れびん6.5 ミスが目立つも結果は出す
坂本 5.5 危なげなくサイドを抑える
浅野 5.5 最後は出て欲しかった〜
高校 5.5 幸いにも見せ場なく
監督 6.5 正直ゲームプランズバリ!! |