荒川G 15:30 kickoff
FCコスタリカ 4(4-2 0-1)3 KITANO
【メンバー】
藍田 小菅 藤野 獅子 山崎 柄澤 山口 小野 福島
石川 レビン 坂本 みつ 中野渡 水野 馬場 前原 高橋
浅野 鳥海 監督
【得点】
れびん みつ 肉倉 山口
Webで確認するに、ここまで6勝1分勝ち点19のコスタリカの優勝までの必要勝ち点は4、現在コスタリカの次に位置する本日の相手KITANOに勝利することが条件とは言えブロック優勝すなわち1部昇格まで圧倒的優位を保ったままで本日を迎えることが出来た。対して本日の相手KITANOには昨年度大勝、しかしながら一昨年大勝しその気の緩みからか昨年優勝の掛かった大一番で惜敗し最終的に本年度の1部昇格を逃すことになった。嫌な記憶が頭を過ぎるが基本的には「問題ないでしょう!」試合前のMeetingでメンバーの気を引き締めながらも心の中では楽観していた、そしてこの気持ちがやはりしびれる試合を演出することになる。
本日のメンバーは久しぶりの馬場を守護神に3-6-1の布陣、藍田−みつ−山口、ボランチに柄澤と藤野、左を獅子で締め右に久々の中野渡、トップ下にレビン・山崎黄金コンビ、ワントップに好調福島、ドタキャンの中越がいないのは残念であったが基本的に満足がいくスタメンを組む事が出来た。
定刻15:30、連日の猛暑が9月も下旬になるというのに続く本年の異常気象のため土埃が何センチも溜まっているのではないかと思われる荒川グラウンドでキックオフのホイッスルが響いた。キックオフでのパス交換の後、レビンから獅子に・・折り返されたボールにナツが絡みDFを背負ったレビンに渡る。レビンこれを振り切り強引にシュート、ボールは強烈にネットを揺らす、開始直後(記録的には1分、実際には25秒)勝利を早くも呼び込む歓喜のゴール、しかしこれが前記のしびれる試合の演出効果を高める呼び水になる。あまりに早い失点はKITANOの闘志に火が付けたか?全体的にボールを持てる選手が多いKITANOは決して焦らず丁寧にパスを回しコスタリカゴール前までボールを運ぶ、そして5分クリアボールから得たCKをヘッドで豪快にコスタリカゴールに叩き込む、蹴られたコーナーキックが素晴らしい弧を描いた・・危険だ・・そう感じた直後の失点であった。そしてその4分後今度はコスタリカの右サイドが山口と渡の連携ミスから破られ馬場の不用意とも思われる飛び出しも相まってKITANOの勢いの無いヘッドが柔らかくコスタリカのゴールマウスに転がされた。
前半9分で2失点、思わぬ展開に思わず頭を抱え込む。基本的には前半は(前回の対戦から)得点は1、2点失点は0もしくは最悪でも1点・・がゲームプランであったので・・。しかしコスタリカにとって先行されることは開幕以来の出来事であった。久々の展開に悩まされることになったがその悩みもお陰で長くは続かなかった。相手ゴール前右で得たFKをレビンが得意の左で果敢に狙う、相手GK良くこれに反応しフェイスティングで逃れるが逃れ切れずにボールはクロスバーに・・跳ね返ったボールをみつが頭で叩き込む。
前半まだ11分、本日の今後を占うに十分な不安な立ち上がりであった。その後も両チームボールを奪うやゴール一直線の展開が続きベンチは腰が浮いたままであったが18分渡が頭で落としたボールに獅子がボレーで反応し、当たりそこないガ幸いし放たれたボールがGKの頭上を越す。尚も終了間際の34分相手のパスミスから山口がするすると上がり相手GKと1対1の局面を作る。“本日”の彼女を連れてきていた山口、決して焦ることなくGKの横に叩き込む、これで4-2、やっと戻ったお祭り気分、試合前の心配もいらんものであったかと思われたが、やはりサッカーの神様は我々に1部昇格前の最後(?)の試練を与えてくださった。
後半はサイドハーフに前半左で難儀していた柄澤を右に配置換え、左に獅子を戻して(前半途中でポジションチェンジしていた。)水野をボランチに、藍田と坂本の交代は行ったものの感覚的には前半の布陣を踏襲して臨んだ。しかし点が入らない・・山崎が崩し、福島がシュートしても入らない入らない・・ピッチ上の選手は前半の流れから大量点を期待し、試合に出場を望んでいたベンチの多くのシニアカテゴリーの選手の期待を裏切り続けることになる。
その上、後半20分水野のパスミスがゴール前に展開され、なんと1点差に詰め寄られることになった。さぁ大変、いくら本日は最悪引き分けで良いとの考えがあったもののここまで勝利を手繰り寄せながらの引き分けは事実上負けに等しい・・。クリステル戦の二の舞はゴメンである。残り15分、5分間耐えてもらった後決断を下す。藤野に代えて投入していた小野Bを右サイドバックにしFW福島をCBに、山口とナツをトップに張り付かせカウンターを狙わせる。
残り5分で本日の出来が良くなかった水野に代え小菅を投入、小菅の投入はディフェンスラインを落ち着かせるためであったが、結果的には落ち着かせる事にならなかった誤算はあったもののピッチ上の選手はこのポジションチェンジに良く応えてくれ残りの時間、危なげなく時計を進めてくれた。最後にナツが足を痛め一瞬ひやりとさせられたが緊急出場の石川も良く体を張ってくれピンチの香りすら嗅がずにすんだ。得点を意識するあまりにゴール前まで手間隙掛けずに急いだ選手、選手に慢心を注意しながら結局は己が最も慢心していた監督・・反省点は多くあるものの反省と抱き合わせで勝ち点3を得る事が出来た。さぁ4年越しの昇格の夢まで現実の数字は“1”みんなの力で1を強奪しようぜ!!
藍田 5.5 危なげなく
小菅 5.0 不用意なタックル
藤野 5.5 ややスピード不足?
獅子 6.0 中央で貫禄
山崎 6.0 前線で絡む
柄澤 6.0 ポジションチェンジに疲れが?
山口 6.5 1得点は見事
小野 6.0 快足でピンチを防ぐ
福島 6.0 前線でボールを良く追う
石川 5.5 体を張ったプレー
レビン 7.0 1得点1アシスト
坂本 6.0 抜群のカバー力
みつ 6.0 1得点もセットプレーからの失点は
中野渡 6.0 サイドを良く駆け回る
水野 5.0 パスミス、上がり過ぎが目立つ
馬場 5.0 判断ミスはいただけず
前原 5.5 出場できずに申し訳ない
高橋 5.5 足を完璧に治してくれ
浅野 5.5 ご苦労様です。
鳥海 5.5 前審ありがとうございます。
監督 5.5 慢心と安心は己から
(久保田) |